ドーマー屋根とは？特徴と役割を知っておこう

ドーマー屋根は、屋根の傾斜面から立ち上がる小さな屋根付きの出窓部分で、「屋根裏の窓」「屋根の中に建つ小部屋のような構造」とも言えます。

採光や通風を目的に設けられ、外観にもアクセントが加わるため、戸建て住宅はもちろん、アパートや集合住宅にも多く採用されています。

その独特な形状から「可愛らしい印象」「洋風建築っぽい外観にできる」など、デザイン性を重視する方にも人気です。

ただし、屋根面と交差する構造上、防水処理が不十分だと雨漏りの原因になることもあるため注意が必要です。

採光・通風性を高めるドーマー屋根の利点

ドーマー屋根の大きなメリットは、なんといっても自然光の取り込みと風通しの良さです。

屋根裏や2階の居室はどうしても暗く、風通しも悪くなりがちですが、ドーマーを設けることで居住性が格段に向上します。

また、屋根の高さを一部持ち上げるような構造になるため、天井が高くなり、空間に開放感が出るのも特徴です。

このように、快適な住空間を作り出す役割を担うドーマー屋根ですが、外気と直接接する部分が多いため、断熱性能や防水性の確保も重要です。

ドーマー屋根のリフォーム時に気をつけるポイント

ドーマー屋根は構造が複雑なため、屋根全体のリフォーム時には細部の施工精度が重要になります。

特に屋根面とドーマー部分の接合部には、雨仕舞（あまじまい）と呼ばれる水の処理設計が必要で、職人の技術によって仕上がりが大きく変わります。

また、既存のドーマー屋根に不具合（雨漏り、サイディングや屋根材の劣化など）が出ている場合、無理に部分補修するのではなく、全体を見たうえでリフォーム方法を検討することが大切です。

雨漏りや結露を防ぐための対策とは？

ドーマー屋根は外壁・屋根・窓の3つの要素が複雑に絡み合う場所でもあります。

施工不良があると、雨水が浸入しやすくなるほか、内側での結露やカビの発生につながることもあります。

そのため、防水シートやルーフィングの設置状況、ドーマー周辺の通気構造などを確認することが重要です。

　必要であれば、外壁材の張り替えや開口部のコーキング処理なども含めて総合的に対応する必要があります。

また、古いドーマー屋根では板金の浮きや破損なども起こっている場合がありますので、定期点検がおすすめです。　

ドーマー屋根の点検・補修は専門業者へ

ドーマー屋根は、見た目以上に構造が複雑なため、経験のある専門業者による点検・リフォームが欠かせません。

「雨漏りしているかもしれない」「築年数が経っていて心配」という場合は、まずは無料点検などを利用して、状態を把握することが第一歩です。

私たち街の屋根やさんでは、戸建て・アパート問わずドーマー屋根の調査・補修実績が多数ございます。

小さな不具合でも、早期に対応することで雨漏りや大きな修繕費用を回避できます。

まとめ