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新居浜市でセメント瓦がズレているようなので、屋根に上ってズレ状態を確認しました。
更新日:2024年5月9日
みなさんこんにちは。街の屋根やさんの合田です。今回は2階部分の軒先瓦のズレを確認してほしいと工務店さんから依頼がありました。
早速現地へ赴き状態確認をしました。
家の下から見た瓦です。
軒先の瓦(赤丸部分)3~4列が右へ傾いている感じです。点検日の数日前は風が強かったので、状況によっては軒瓦全部の列のメンテナンスが
必要かもしれないとの事でした。
さらにズレた部分から雨水が落ちて庭の室外機に当たるらしいです。
屋根に上りました。
反対側の屋根から2階へ直接上がれたので目視確認できました。
ズレの原因はすぐに分かりました。
瓦の破損です。釘穴部分からの破損なので瓦の固定力が無いためズレていました。瓦の低い部分から横割れが起きているので雨水の多くは瓦の下を通ります。
瓦の下を通った雨水は樋には入りません。しかもこの真下が庭の室外機があるので原因は間違いなくこれです。破損によって強風を受けた瓦は右隣の瓦の重なり部分に圧を与えています。
3~4列のズレはそれが原因です。
その他全体点検で、軒先瓦の破損2枚瓦上に伸びている樋が外れていたのでお客様にご説明しました。
お客様が置き瓦を出していただきました。
残念ながらこれは普通の地瓦で万十軒(軒先の丸が付いた瓦)ではありませんでした。
瓦に掘られたマークで徳島県のフジスレートさんの瓦という事が分かりました。和型セメントは現在は生産しておらず受注生産になります。受注生産品になったものは現行品に比べ価格が高く、納期もかかります。商品ごともありますが、現行品(現在売られているもの)でも色が無いこともあります。淡路いぶしや三州釉薬瓦よりサイズが大きいので代用を探すのも困難です。
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