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射水市にて!棟瓦が歪んでいる・雨どいの詰まりがあるので見てほしいとのお問い合わせ【現場調査】
更新日:2024年6月13日
こんにちは!街の屋根やさん富山店です。
射水市のお客様より、
棟瓦が歪んでいる・雨どいの詰まりがあるので見てほしい
とのお問い合わせをいただきましたので、現場調査(下見)にお伺いしました。
射水市のお客様に許可をいただき、屋根の上に登らせていただきました。
補足*棟瓦とは?
棟瓦の棟は、屋根の面と面をつなぎ合わせている部分を指しています。瓦屋根の棟の部分を「棟瓦」といいます。
能登半島沖地震の影響により、棟瓦がズレたようです。
屋根のてっぺんにあたる、
大棟部分の
棟瓦が歪んでズレています。
はなれのほうも、棟瓦が歪んでいます。
屋根に降った雨水を集め、地上や下水に流しています。
軒樋(のきどい)
屋根の軒先に水平方向に取り付けられた樋。
屋根の上に降った雨水を集めています。水平に取り付けられているように見えますが、特定の方向に勾配がついているので、その方向に雨水が流れるようになっています。
集水器(しゅうすいき)
軒樋と竪樋の交差するところに取り付けられている箱型のものが集水器。
軒樋から流れてきた雨水を集め、竪樋へと流します。
竪樋(たてどい)
垂直方向に取り付けられている樋。集水器に集まった雨水を地上や下水まで流す役割があります。
お客様によると、こちらのカーポートの雨どいに詰まりがあるようで、正常に雨水が排水されず、雨どいから溢れ「オーバーフロー」しているそうです。
上から確認すると、カーポートの折半屋根に降った雨水は、黄色の
□の穴が空いている箇所から雨どいへと流れていくのですが、黄色の
□の箇所から見える雨どいのなかに、詰まっているものがみえます。
土埃や落ち葉、飛来物やごみなどが雨どいの詰まりの原因となることが多いです。
既存の棟瓦を一旦取り外して、新しく棟瓦の土台を形成し、取り外していた棟瓦を再度設置する棟瓦の取り直し(積み直し)工事
を2パターンご提案させていただきました。
1.シルガード・漆喰を使用した棟瓦取り直し(積み直し)工事
棟瓦を解体して一度取り外し、
棟瓦の土台を作っていきます。
まずは「強化棟」と呼ばれる金具を屋根の下地部分に取り付けていきます。
シルガードで面戸瓦を固定し、更に上からシルガードを詰めていきます。
シルガードとは
瓦のすき間部分に白くなっている部分があるのをご存じでしょうか?その部分が漆喰になるのですが、
シルガードは通常の漆喰とは違い、シリコンや防水剤が入っているため防水性に優れています。
葺き土の代わりとして使用することができます。
シルガードを詰めた上に角材を設置し、面戸の部分に「漆喰」を綺麗に整えながら(外から見える部分になるので)塗っていきます。
「のし瓦」を設置し、のし瓦のすき間にシルガードを詰めていきます。
「強化棟」と呼ばれる金具の上に芯木を設置します。
シルガードを詰め、「のし瓦」を2段目、3段目と設置することを繰り返し、最後に棟瓦の一番上にあたる「冠瓦」を設置していきます。
「冠瓦」はゴムパッキン付のビスで止めて固定しました。
棟を解体し、新しい棟瓦の土台をつくっていきます。
「強化棟」と呼ばれる金具を屋根の下地部分に取り付けるところまでは、シルガード・漆喰を使用した棟瓦取り直し(積み直し)工事と同じです。
シルガードは詰めず、強化棟と呼ばれる金具の上に芯木を設置します。
今回はシルガード(漆喰南蛮)などは使用せず、耐久性に優れている防水シート「ハイロール」を
芯木に固定していきます。
ハイロールは、
瓦の凹凸面にもしっかり密着させます。
乾式工法と呼ばれるハイロール通常の棟瓦は葺き土・シルガード(漆喰南蛮)・漆喰などを使用する湿式工法と呼ばれる工法で施工されているのですが、乾式工法は葺き土・シルガード(漆喰南蛮)・漆喰などを使用しない、新しい施工方になります。
角材の上からハイロールを張り、瓦の凹凸面にもしっかり密着させます。
耐久性・防水性にも優れており、葺き土・シルガード(漆喰南蛮)・漆喰などを使用しないことで棟瓦の軽量化することができます!
新しい冠瓦を設置し、施工完了になります!
棟瓦を軽量化!シルガード(漆喰南蛮)などを詰めた重さと、ハイロールの重さを比較すると、シルガードのほうが圧倒的に軽いです。
棟瓦の施工にハイロールを使用すると、棟瓦が軽量化されます。
棟瓦を軽量化することにより、屋根の重みで建物にかかる負担も軽減され、建物の耐震性を向上させます。和瓦の多くは、のし瓦を数段積み重ねてります。上の写真はのし瓦が3段ありましたが、
のし瓦は撤去し、洋瓦のように一番上の冠瓦のみ設置することで、棟瓦が崩れるのを防止することが可能です。
ハイロールを使用する棟瓦取り直し(積み直し)工事の施工事例
▶射水市にて!地震被害による「棟瓦修理」を行っています
詰まっている雨どいを一旦取り外し、綺麗に清掃し、再度雨どいを設置する
雨どいの清掃をご提案させていただきました。
この記事を書いた加盟店
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