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笠間市 雨漏りの原因は横葺きの金属屋根!雨水が溜まりやすいので危険
更新日:2025年6月1日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は笠間市にお住まいのお客様からご相談いただいた、横葺きの金属屋根の雨漏りについてご紹介します。
金属屋根の葺き方には、大きく「横葺き」と「縦葺き」の2種類に分かれます。
それぞれメリット・デメリットがありますが、最初に特徴を簡単にご説明しますね⸜( •ᴗ• )⸝
横葺き(よこぶき)
デザイン性が高い:シャープでモダンな印象になるため、住宅の外観をおしゃれに仕上げたい方に人気。
雪止め効果がある:横方向に段ができるため、屋根から雪が一気に滑り落ちるのを防ぐ効果がある。
施工が比較的簡単(緩勾配を除く):屋根が一定以上の勾配を保っていれば、施工しやすく費用も抑えられることが多い。
緩勾配屋根には不向き:段差の部分に雨水が溜まりやすく、雨漏りリスクが高くなる。
風の吹き込みに弱い場合がある:段差部分から雨風が吹き込むと、隙間から水が侵入する可能性がある。
板金の納まりに注意が必要:特に壁際などの取り合い処理が甘いと、そこから水が侵入しやすくなる。
縦葺き(たてぶき)
水はけが非常によい:屋根の頂点から軒先に向かって一直線に水が流れるため、雨漏りのリスクが低い。
緩勾配の屋根にも対応できる:水がスムーズに流れる構造で、比較的勾配が緩い屋根でも安心。
シンプルで施工が早い:大きな面を一気に覆えるので、工期が短く済むこともある。
デザインにややスタイリッシュさが欠ける:直線的でスッキリした印象にはなるが、モダンさを求める場合は物足りないと感じる方も。
雪が滑り落ちやすい:雪止めがないと一気に滑り落ちる可能性があるため、雪の多い地域では要注意。
大きなパネルの搬入や施工に配慮が必要:サイズが大きい分、現場での取り扱いには注意が必要。
笠間市のお客様からのご連絡は、「室内で雨漏りがしているので見てほしい」というものでした。
詳しくお話をうかがうと、もともとは瓦屋根だったものの、2011年の東日本大震災で屋根が被害を受け、
ガルバリウム鋼板へ葺き替えを行ったそうです。
屋根を交換してからそれほど年数が経っていないにも関わらず、雨漏りが発生しているとのことで、お客様としても不安なお気持ちを抱えていらっしゃいました。
実際に屋根に登って調査を行ったところ、横長の鋼板を軒先から重ねて設置する横葺きにとても違和感を覚えました
(*´・д・)それはなぜでしょうか…??
屋根の傾斜がとても緩やかなのです。
測定器を使って角度を測ってみると…なんと
2寸(約11.3°)!
金属屋根の場合は、1寸(約5.57°)からでも施工は可能ですが、横葺きに関しては3寸(約16.7°)の勾配は必要だとされています。
デザイン性の高い横葺きは、ガルバリウム鋼板ではスタンダードな葺き方ですが、雨水が屋根を横に流れる構造になっているため、
勾配が緩い屋根には適していません。
水が流れきらずに屋根面に滞留しやすく、結果として
雨水が屋根材の隙間に入り込んでしまうリスクが高まるからなんです
( ;ㅿ; )
こちらの屋根も、日陰になった部分は未だに雨水が乾かずに湿っています。
2寸勾配の屋根の雨水をスムーズに流すためには、縦葺きしかなかったと思うのですが、どうして横葺きで施工したのか…ものすごくモヤモヤしました
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屋根リフォームの際に注意したい屋根勾配のお話
さらに、雨漏りが起きている下屋根の片面を詳しく見ると、
壁際の板金の納まりが悪く、隙間を埋めるためにコーキング補修がされていました。
しかしそのコーキングはわずかに浮いていて、完全に密閉されていない状態で、水が侵入した形跡も見受けられました。
コーキングはあくまで応急的な処置であり、根本的な防水対策にはなりません。特に金属屋根の場合、防水紙や板金の処理が雨漏り防止に直結するため、
施工時の細かな仕上がりが非常に重要なのです
(๑' '๑)و✧
屋根の上には、現在は使用していない太陽熱温水器の集熱用のパネルが載っています。
パネルを支える古い架台がサビ付き、周囲にもサビが発生していました。
アルミと亜鉛の合金でできたガルバリウム鋼板は、本来はサビに強い金属ですが、架台の錆が雨水に溶け出し、そのサビ水が長時間とどまることで、徐々に
もらいサビが広がっていきます。
特に接触部や雨だれが集中する箇所では、
局所的な腐食が起きやすくなるので要注意です。
今回のケースは、部分補修だけでは屋根の下地まで達した雨漏りを根本的に止めるのは難しいと判断し、防水紙も一新する
下屋根の葺き替えをご提案いたしました。
ただし、下屋根の片面だけを縦葺きにすると、建物全体の屋根が横葺きと縦葺きで分かれてしまうという見た目の違和感や、機能的な問題が発生する可能性もあります。
そのため、できれば下屋根全体を一度に縦葺きで葺き替えるのがベストと考えました。
屋根の特性と施工方法がマッチしていなかったことで、雨漏りが発生してしまうケースは少なくありません。
屋根専門の業者による正確な判断と丁寧な施工が、長く安心して住むためのポイントですよ~
(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)/
笠間市でご相談いただいた、横葺き金属屋根からの雨漏りについてご紹介しました。見た目では問題なさそうでも、
屋根の構造や勾配との相性によっては、数年で雨漏りにつながることもあります。
少しでも不安を感じたら、放置せず早めの点検をおすすめします!
私たち街の屋根やさん水戸店では、葺き替え・カバー工法・点検など幅広く対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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