北茨城市で修理後も雨漏りを繰り返すサンルーム屋根を調査
更新日：2022年7月1日
サンルームの屋根は、4㎜厚の平板パネルで作られていました。
屋根上では、骨格部分を選んで乗っていますが、平板部分に乗っても歪むことはなく、とても丈夫！
屋根材を確認した所、ヒビや欠けなどが平板に発生しているわけではありません。
一見した上で判断すれば、留め具のビス孔や平板パネルの接合部が漏れの原因なのだと思います。
次は、実際の雨漏りしているサンルーム室内を確認させて頂きました。
室内の雨漏り箇所には、お施主様が、分かり易く目印をつけていてくれました（助かります＾＾）
雨が漏れているのは、パネル本体ではなく、全て屋根下地である骨格部分で、やはり接合部や留め具部分からの漏水が濃厚です。
再度、屋根を詳しく見ていきましょう(^O^)／
先ずは、屋根の傾斜です！
勾配計をあてると、1.5寸勾配（傾斜角：約8.5°）で、とても緩やかな屋根の傾斜です。
屋根傾斜は、平らに近ければ近いほど雨水が留まりやすくなるため、傾斜が緩やかなほど雨漏りのリスクが高まる事になります。
したがって、屋根の傾斜が緩い場合は、屋根を葺く方法も選定しなくてはならず、上（水上）から下（軒先）までは継ぎ目のない屋根材で葺きたい傾斜です。
現場のパネルを改めて確認してみると、水上から水下までは2枚のパネルでつながれています。
そして、継ぎ目に幾度もコーキングした跡がありましたが、雨漏りは収まらなかったようです( ;∀;)
平板パネルを計測してみると、水上～水下まで約4,120㎜ある寸法です。
ここまでの寸法になると量販品ではなく、一枚物を準備するには特別寸法として発注をかける寸法！
特寸サイズはとても割高なので、二枚をつなぎ合わせた形にしたのだろう！？と、一説では考えますが・・
安価でも、雨漏りに繫がってしまっては元も子もありませんね( ;∀;)
雨漏り修理や屋根工事は、どう行うか？なぜその工事なのか？付随した適正価格か？
が何よりも大切なので、御覧の皆様も参考にして下さいね(^^♪
長さは、特別寸法の物を準備するにせよ、横方向の継ぎ目部分の押さえも対策は十分ではありません。
平板は、重ねる事が出来ないので仕方ないと言えば仕方ないのですが・・・
それは、平板にこだわっているからなんです。
サンルームと言う特性上、今回のお題は①日光が入りやすい屋根・②雨漏りしない屋根です。
そして当店で提案したのは、特別寸法の波板をパネルの上に施工する方法です。
波板は、隣の波板と連結する際に、最低2山半以上重ねて施工します。
タテ方向は特別寸法の1枚物波板とし、ヨコ方向は波板を重ね合わせて漏水対策！
もちろん波板のカラーはクリアー（透明）を準備し、これを既存の平板パネルの上から重ねて施工すれば、元々の屋根強度も残り、光が十分に室内に入ります。
早速お客様にお見積書を提出して了承を得てメーカーに発注したので、入荷次第工事組みを行います。
果たして、どの様に施工し、どう改善されるのか？施工状況は再度ご報告させて頂きますね(^^♪
今回の北茨城市の現場は、本格的な屋根とは言わないかもしれませんが・・・
お客様のお困り事に真摯に向き合い、どんな施工法があるか？これはどうか？あれはどうか！？など、今までの経験と見解を元に改善策を検討するのが当店です。
住宅の躯体（骨組み）を大工さんに任せるように、屋根は屋根業者に相談するのが一番です！
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