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水戸市の袖入母屋屋根で3年前に施工した漆喰の増し詰めが脱落
更新日:2022年5月16日
水戸市のみなさん、こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。
今回は、入母屋屋根の漆喰脱落調査の様子をお届けします。
そもそも、「入母屋」って何と読むの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
入母屋は、「いりもや」と読む、屋根の形の種類なんです。
屋根の種類や漆喰についてここで説明するより、今回のブログを読んでいただければと思います。
それでは、ごゆっくりご覧ください(^_^)
入母屋屋根の屋根瓦の漆喰が脱落しているとご相談をいただき、無料調査にお伺いしました。
こちらの屋根が、入母屋造りといいます。
依頼主様によると、3年前に外壁塗装を施工した時に、漆喰を塗ってもらったとのことです。
確かに、脱落しているのは漆喰です。
一般的に漆喰の寿命は20年程度といわれています。しかし、前回の施工からたった3年・・・
一体、屋根の上で何が起こっているのでしょうか?
調査の様子をお届けする前に、入母屋屋根についてちょっとだけ解説しておきますね^^
入母屋屋根は、寄棟屋根と切り妻屋根が合体したような形で、切り妻は二方向に傾斜している屋根で、寄棟は四方に傾斜しています。
寄棟より切り妻の方が格式が高く、さらに切り妻より入母屋の方が格式が高いそうです。
因みに、こちらは他現場の屋根ですが、この屋根も入母屋造です。
ケラバ部分が特殊な形状をしていて、箕子(みのこ)、箕甲、蓑甲とも呼ばれています。
因みに、今回のお住まいは、一般的に軒先で使用されている袖瓦(そでかわら)を用いており、「袖入母屋※そでいりもや」ともいいますが、総称すれば入母屋屋根です
その土地に根付く、旧家のお宅で多く採用されている屋根形状です。
屋根の形についてより詳しく知りたい方は、こちらのコラムもご覧くださいね。
ではウンチクはここまでとし、漆喰脱落の無料調査の様子をお届けします(^o^)丿
屋根の軒先までは凡そ6m!長尺梯子をかけて、慎重に屋根に上がっていきます。
軒先から確認すると、屋根の上にも脱落した漆喰がいくつか残っていました。
更に、屋根の登頂部にあたる棟に近づいてみます!
確認すると、んっ!?剥がれてる??
剥がれている漆喰の奥に・・・更なる漆喰がある・・・これは重ね塗りです( ;∀;)
こちらの漆喰部は・・・
重ね塗りした漆喰と、古い漆喰の双方が外れていました。
どうやら、前の業者さんは、古い漆喰を残したまま、新しい漆喰を増し詰めしたようです(//∇//)
鬼瓦と棟瓦のつなぎ目部分を「鬼首」といい、鬼首廻りの漆喰(鬼漆喰)も剥がれています。
反対側の鬼漆喰は完全に剥離していました!
これでは雨が入り放題で、土台の棟土にまで雨水が浸入して悪い影響を及ぼしてしまいます(>_<)
斜めになった棟を「隅棟」といいます。こちらの漆喰も脱落していました。
外壁塗装に合わせて漆喰の詰め直しを行う事は、別々に足場を仮設するよりお得になることから、すごく効率的で、当店もおすすめしていることなんです。
しかし・・・漆喰の詰め直しは、やはり屋根のプロの仕事でないと、やはり問題が起きます!
実は、屋根の漆喰は塗る作業ではなく、くっつけて詰める作業なんです!
今回の漆喰脱落は、古い漆喰を撤去しないまま、新しい漆喰を増し詰めしたことが原因でした。
外れかけた古い漆喰の上に塗ってもすぐに脱落するので、要領を心得ている業者は、このような事はしません。
ここで、屋根のプロが行う漆喰の詰め直しをご紹介します^^
前に施工した業者さんは、上から増し詰めしただけですが、本来は古い漆喰を撤去します。
そして・・・漆喰を撤去した後に、ちょっと一手間かけるのが街の屋根やさん水戸店です!
棟瓦の土台の葺き土と漆喰は実は相性が悪いんです。
新築の時は粘土質だった葺き土は、経年と共に砂状になっていき、漆喰が付きにくくなります。
そこで、当店の職人は、事前にモルタル接着剤を塗布して、くっ付きやすくするんです(^^♪
上の瓦に押し付け
下の瓦に押し付け
最後の表面の仕上げ
漆喰の詰め直しは、塗るというより、くっ付ける作業なんです。
周囲の瓦に押し付けるようにして、漆喰を詰めます。ここが、屋根のプロと塗装業者さんの違いです。
完成時点の見た目は同じでも、数年で違いが出てくるのが屋根漆喰です。
使用する材料選定・練り・付け・詰め・慣らしの全てが必要です!やはり餅屋は餅屋なんです(^^♪
お終いに、話は少しそれますが、入母屋屋根の葺き替え時におけるアドバイスを一つお話しします。
今日では、入母屋屋根を瓦→瓦ではなく、瓦→ガルバリウムなど、金属屋根に葺き替える方も増えてきました。
とはいえ、「和風の家に金属屋根はどうも・・・」と、イメージをお持ちになるのは自然なことです。
しかし昨今は、色やデザインなど、入母屋屋根などの和風建築にピッタリの屋根材が開発されているんです。
そして、スッキリした現代風にお住まいが生まれ変わるだけでなく、地震に強くなるメリットもあります。
金属屋根は、瓦屋根より重量が軽く、お住まいの重心が下がることで、揺れにくくなるんですよ〜
そろそろ葺き替えかな?とお考えの際は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか( ^ω^ )
瓦からガルバリウム屋根への葺き替えについては、こちらのページもご覧ください。
今回の入母屋屋根の漆喰脱落調査はこれにて終了ですがいかがでしたか。
中には、うちが入母屋だったんだ〜と、初めて気づかれる方もいらっしゃったのではないでしょうか?
街の屋根屋さん水戸店では、入母屋屋根の漆喰の詰め直しなどの修繕のほか、ガルバリウムなどの金属屋根化など様々な工事を行っています。
入母屋屋根についてお悩みごとがありましたら、お気軽にご相談くださいね。
様々な屋根工事を手掛けてきたプロとして、無料調査を通じて最適な方法をご提案します\(^o^)/
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