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水戸市の雨樋変形による排水不良はモルタル外壁にも症状が進行
更新日：2022年6月2日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根屋さん水戸店です。
本日は水戸市で行った雨樋調査の模様をお届けいたします。
「雨が降った時に雨樋からいつも雨水が溢れて困っているので修理をしたい」
このようなご相談をいただき、早速無料調査に伺いました。
ご依頼のあった水戸市のお客様宅は約築30年、今まで掃除程度はしたものの、メンテナンスらしいメンテナンスはほとんど行っていないそうです。
今年は春先から雨が多く、清々しい季節の5月に入っても日照時間が短い上、例年と比べ雨量が増えています。
雨水漏れはずっと気にされていたようですが、ついつい先延ばしにしてしまったとのこと。
「梅雨に入る前に、雨樋の不具合をできるだけ解消しておきたい」というご要望に応え、状況をしっかり確認したいと思います٩(`･ω･´)و
雨樋は一般の住宅に多く使用されている「半丸105」が使用されています。
数日前に降った雨水がいまだに溜まった状態で、うまく排水されていないことがうかがえます。
雨樋を支える金具の種類
【打ち込み】鼻隠しの奥の垂木に直接打ち込む
【横打ち】打ち込みが使えない垂木に釘やビスで固定
【正面打ち】鼻隠しに正面から打ち付ける
こちらのお宅は打ち込みタイプの金具になります。
垂木（たるき）＝屋根の一番高い棟木から斜め取り付けられた構造材です。
鼻隠し（はなかくし）＝垂木の先端部を隠すように設けられ、ちょうど雨樋の裏側に位置しています。
すでに乾いてしまったらしく南向きの雨樋には雨水の滞留は見られませんが、歪みや変形が目立ちました。
一度変形してしまうと元には戻りませんので、修理が必要となります。
雨水の重さを受け止める雨樋は、通常軽量のプラスチック材や板金材で作られています。
風雨に対する一定の耐久性はありますが、大型の台風や突風、また雪や雹といった自然災害の影響により思わぬ破損が生じる場合があります。
紫外線を常時浴びることにより引き起こされる熱変形も、歪みの原因の一つとされています。
雨樋の排水不良や変形もさることながら、鼻隠しのひび割れがとても気になります(°-°；)
築20年以上の住宅は木材の鼻隠しが多いですが、お客様宅は外壁がモルタル仕様のため、鼻隠しにもモルタルを塗り、外壁との一体感を持たせた造りとなっています。
モルタルは水とセメントと砂を混ぜ合わせた建築材料です。
職人の手によって仕上げられるモルタル外壁は意匠性に優れ、サイディングのような継ぎ目がないため、コーキングの補修といったメンテナンスは不要です。
しかし経年とともに表面に施された防水機能が低下し、ひび割れしやすい状態になります。
ひび割れは建物の内部に雨水の侵入経路を作ってしまいますので、早めの対策が必要です。
当店では外壁塗装を行う際に、鼻隠しの塗り直しもお勧めしていますが、こちらのお宅は雨樋も含めメンテナンスが少々不足しているように感じました(_ _。)
雨樋を取り付ける下地となる鼻隠しには、いくつか種類があります。
歪んだ雨樋に雨水が滞留すると必要以上に重量が増し、雨樋を支える金具にも影響が出てきます。
雨樋は雨水をスムーズに排出できるよう一定の勾配を取っていますが、雨樋金具に不具合が発生すると傾斜に異常をきたしてしまい、滞留を引き起こす原因となります。
雨樋金具に負担がかかれば、モルタルの鼻隠しにも同様に負担が増します。
結果、ひび割れや剥落が発生するというまさに悪循環！((( >_<)))
影響は鼻隠しだけではなく、外壁まで及ぶこともあります。
雨樋が機能しなかった場合、屋根に降り注いだ雨水が軒先から外壁を伝って流れるようになります。
雨が降る度に濡れた状態が続くと、外壁の内側に雨水が廻り雨漏りに繋がる可能性も…！
一見関連がないと思われるところでも、家屋は全て繋がっています。
多少の不具合だからと放置するのは危険なんですΣ(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ
無料調査を終え、お客様には3パターンのご提案をさせていただきました。
屋根専門業者としての見解はありますが、お客様にも予算があります。
当初希望されていた雨樋の交換のみでも、もちろん真摯に対応いたします！
それでも調査を行った上で把握したリスクや、メンテナンスの必要性については、お客様にしっかりお伝えするべきだと当店は考えています。
必要以上の工事は無駄ですが、モルタルの状態を鑑みると外壁までメンテンスをお勧めしたいところですが…。
最終的に判断されるのはお客様！「松竹梅だよね…」と3つの見積書を前に悩んでいらっしゃいますが、「ご納得できるまで担当者も一緒に悩みますよ！」とお話しました(*^-^*)
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