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今治市O様邸セメント瓦屋根の葺き替えと雨漏りの原因
更新日:2022年1月17日
今治市玉川町のO様より当店に、「セメント瓦の屋根の雨漏りが酷いので見て欲しい。」とのお問い合わせを頂戴しました。屋根調査の結果、雨漏りの根本的解決の為に
葺き替え工事をさせて頂きます。
今回のブログでは
、セメント瓦の解体撤去の様子をご紹介させていただきます。
こちらO様邸のセメント瓦の屋根です。O様にお話を伺うと長雨の際や強風を伴う大雨時に雨漏りがするそうです。
全体的に瓦の塗装が剥がれ苔の付着が見られます。
セメント瓦はその名の通りセメントを主成分として成形された瓦でセメント自身に防水性はありません。
表面の塗装で雨が染み込むのを防いでいるのですが、こちらの様に表面が傷んでしまうと水が染み込み瓦の中のカルシウム分が溶け出て脆くなってしまうんです。かなり劣化が進んでいたためセメント瓦の部分を葺き替えすることにしました。
さっそくセメント瓦の解体撤去をおこないましょう。
棟と呼ばれる屋根のてっぺんの部分から解体をしてきます。
平部の解体中
の写真
から下の防水紙
(ルーフィング
)
がボロボロになっている
様子がご覧いただけるかと思います。今治市O様邸で使用されていたのはアスファルト
フェルトと呼ばれるもので原紙(フェルト
)
にアスファルトを染み込ませただけのもので耐久性がイマイチのものでした。
防水紙
(ルーフィング
)
は「もし、瓦の下に水が入ってしまった時
…
」の最後の砦なんですが、これでは役目を果せませんよね。
→ルーフィングってなに?詳しくはこちら
古いルーフィングも取って綺麗に掃除しました。
屋根の下の野地板という部位の写真ですが、ところどころ白く変色しているのが分かりますでしょうか
?
これは雨漏りで板が傷んで腐ってきている
様子なんです。
セメント瓦の釘を打つ辺りが一様に白く変色してきていますね。
痛みが酷いところは補修をおこない、新しいルーフィングを貼ります。
今治市O様邸で使用したのは
高分子系ルーフィングといわれる
ポリエチレン主体のルーフィングで耐候性の強いルーフィング。これで長く屋根を守ります。
今回の雨漏りの原因について少し紹介したいと思いますが
、まず初めに皆様に知っておいて欲しい
大事な事があります。それは
瓦などの屋根材
だけで100%
水を防ぐのは
難しいという事実
です。島国で
天候の変動が激しい日本では、時として思いもよらない強風や大雨が襲ってきます。
また湿度が高く
気温の高低差が激しい日本では屋根材に付く結露の問題もあります。
そのため現在の屋根では
屋根材で99%の水を防いで、それでも侵入してきた水
は防水紙(ルーフィング
)
で防ぐ2段構えになっています。
ではセメント瓦屋根の
今治市O様邸の雨漏りについてですが、
1つ目の要因が『
瓦の劣化による防水性の低下』
です。
写真が前後しますが右(下
)
の写真を見てください。瓦の重なり部にゴミが溜まって水を吸い上げてしまっているのがわかります。
このゴミの正体は
セメント瓦自身が劣化でボロボロと砂状になってしまったり長年の埃だったりするんですが、これらが長雨の際に水を吸い上げて瓦の下に水が入ってしまうんです。
2つ目に挙げるのは『
ボロボロになった防水紙(ルーフィング
)
』
瓦の下に侵入した水は防水紙(ルーフィング
)
で防ぐのですが、昔の
耐久性に欠ける
アスファルトフェルト
でボロボロになってしまっては全く効果がありませんね。
3つ目
に挙げるのが『
間違った修理方法』
左(上
)
の写真
で瓦の周りをぐるーっとコーキング(接着剤
)
で塞いでいます。
「瓦の
隙間をなくして
水が入らないようにすれば良い
。」誰もが思いますよね…
しかし時として
逆効果になってしまうんです(゚Д゚;)
最初に伝えた
ように、屋根材(セメント瓦等
)
だけで水の侵入を防ぐのは限界があります。
では限界を超えて入ってきた水を屋外に出さなくてはいけないんですが
、写真の位置をコーキング
で塞いでしまうと
水を堰き止めて悪化させてしまいます。
残念ながら
専門外の業者さんで、このことを知らずに間違った修理方法をしてしまう方も少なからずいます、、、
最後に挙げるのが
『壁際の
捨て谷が入っていない
』
ことです。
屋根調査時にO様から伺った話の中で、「風が強い日だけに雨漏りする箇所がある
」
というのがありました。
その原因が『壁際の捨て谷
』
というものなんですが…あまりにも長くなってしまうので次回のブログで紹介させていただきますね。
→次回のブログはこちら
『今治市O様邸
引っ掛桟工法と捨て谷
』
屋根は住んでいる人だけでなく、
お家を雨風から守る大切な場所です。
屋根でお困りの際は、是非「
街の屋根やさん西条・新居浜店」
に
お問合せください。
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