長雨が続いた今年の8月中旬今治市のO様より「瓦が落ちてしまった玄関の屋根補修をお願いしたい。」とのお問い合わせをいただきました。こちらのO様は10年以上前にも当店にて違う箇所の屋根の補修工事をさせていただいたリピーター様です。当店のこと覚えていて頂けたこと嬉しい限りです。

さて、瓦が落ちたまま雨をやり過ごすのは不安ですよね。雨の中で屋根に上がって作業をすることは難しいかもしれませんが、取り急ぎO様邸に向かい話を伺わせていただくことにしました。

今治市のO様邸に到着！

今治市桜井のＯ様邸に到着しました。
早速現場を見てみると、玄関上、壁際の熨斗瓦(のしがわら)が落ちていました。
私たち専門家は「土井のし」なんて風に呼んだりするこの部分ですが、壁に当たった雨水をお家の中に侵入させない為の重要な部分です。早めに補修工事を行いましょう。

まずは熨斗瓦の解体！

天気が回復したら早速工事に入ります。

まずは落ちてしまった部分の解体を行います。O様邸は昔ながらの葺き土を使った施工で、経年劣化で固定力が弱くなっているので「土井のし」部分を一度すべて撤去します。

屋根用漆喰「シルガード」で強固な「土井のし」に！

解体が終わったら新しい葺き土で施工しましょう。
当店で使用するのは毎度おなじみ屋根用漆喰の「シルガード(白)」です。
漆喰に防水性を高めるシリコンを配合したもので抜群の強度と防水性をあわせもつ屋根用漆喰で、今回もこのシルガードのお世話になります(笑)
熨斗瓦を並べやすい様にシルガードを盛っていくわけですが、少なすぎると強度が出ないし多すぎると雨水を呼び込んでしまうので適度な量が大事です。ここは長年の職人技ですね！

シルガードを盛り終わったら熨斗瓦を積んでいきます。今回使用するのは今治の菊間瓦！
もともと使用されていたものと同じ今治の瓦で施工します。

左側が熨斗瓦の写真ですね。使用するときは一般的に半分に割って使用します。


余談ですが、よく空手の瓦割り等で使用されるのはこの熨斗瓦で、実は綺麗に半分に割れる様に裏側に筋が入っているんですよね。
ただ筋が入っているとはいえ、私たちは瓦用の金槌を使って割るので空手家さんの真似はとても出来ません(笑)

話はそれましたが半分に割った熨斗瓦に緊結用の銅線を通してシルガードの上に積んでいきましょう。
本来なら2段は積みたいところですが、矢切りと呼ばれる格子部分と熨斗瓦が入る隙間が低いので1段だけの施工になります。
熨斗瓦の目地部分にシーリングをして雨水が入らないようにしました。

熨斗瓦がズレないようにクサビを入れていますが、シルガードが固まればクサビをとっても心配ありません。
後日クサビをとって無事施工完了です！

今回の工事費用をご紹介

最後に今回の「土井のし」の補修工事の費用を軽くご紹介させていただきます。

工事用仮設足場　　　　一式　　12,000円(税別)
解体処分費　　　　　　一式　　8,000円(税別)
「土井のし」施工費　　一式　　30,000円(税別)

合計金額　　　　　　　　　　　50,000円(税別)

施工日数　　1日

今回のような漆喰を用いた工事は、確かな技術がないと雨漏りの原因になってしまうことが多々あります。
屋根でお困りの際は、しっかりとした経験と技術のある専門店である街の屋根やさんにお任せください。

点検・お見積りは無料で承っております。今治市をはじめ愛媛県内どちらでもお伺いしますので、お気軽にご連絡ください。
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