奈良市古市町のある会社の営業所の入口に運送会社のトラックが接触したことが原因で庇と外壁が破損し、補修工事を行うことになりました。

前回のブログでは、破損した庇の撤去と足場組み立ての様子をご紹介しました。
今回は既存の大波スレートの外壁を撤去します。

足場の組み立て完成！

建物の正面部分に単管足場を組み立てました。
足場を組み立てることによって、作業員が落下などの不安なく安全に作業することができるようになります。
また、足元が安定するので、工事の質も向上します。

『単管足場』は単管とクランプを使用して簡単に組み立てられるため、時間的にも費用的にもメリットが多いです。

古い外壁の撤去

端から順にフックボルトを取り外して、外壁を撤去していきます。

外壁の素材は大波スレートです。
大波スレートとは、セメントに繊維を混入して強化された波形の板状に成型した屋根材です。
波の大きさによって大波スレートと小波スレートがあり、大波スレートはピッチ（一山の幅）が130ｍｍ・小波スレートは63.5ｍｍと決められています。
屋根材として工場や倉庫の屋根によく使用されていますが、耐久性・耐火性・遮音性に優れているため外壁にも使用されます。

内部に組み合わされた鋼材が設置されており、その鋼材にフックボルトで固定しています。
大波スレート自体の耐用年数は20年とも25年とも言われていて、破損しても一部分のみの張り替えも出来ます。

フックボルトはスチール製やステンレス製が多く耐久性は高いですが、長期間雨風や紫外線に晒されることで錆が生じてしまいます。
フックボルトの点検は定期的にされることをおススメします。

今回は、トラックの接触で土台の鋼材が曲がってしまったので、土台から補修しなければならなくなりました。
外壁を撤去するついでに土台を全体的にメンテナンスして、補強が必要な部分には新しい鋼材を入れていきます。

本日の作業はここまでです

外壁を全て取り外してしまいましたので、内部の荷物が丸見えになってしまっています。
ビニールシートをしっかりと固定して、明日の作業に備えます。

次回は、新しい鋼材を設置していきます。