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生駒市で『セキスイかわらU』の下屋根の葺き替え工事を紹介します
更新日:2021年10月21日
生駒市の劣化した屋根が気になるお客様からの依頼で
無料点検を行ったところ『セキスイかわらU』という強度に問題のある屋根材であることが判明しました。
表面の塗膜の剥がれやひび割れが激しく、屋根の上に乗るだけでパキパキと割れてしまうほど脆い状態なので、
屋根塗装などをしてもすぐに剥がれてしまうため、
葺き替え工事をすることになりました。
前回のブログで
大屋根の葺き替え工事の完成をお伝えしました。
今回は
下屋根の葺き替え工事のご紹介です。
実際の工事は、大屋根の工事と同時進行で行いました。
下屋根とは、2階以上の建物のメインの屋根(大屋根)より下の位置に建設された屋根の事を指します。
こちらの建物では、1階と2階
の間にある屋根が下屋根ということになります。
下屋根があることの
メリットは、下屋根の下に雨を防げる空間が生まれるということです。
物置や自転車置き場・物干し場などとして活用できます。
また、下屋根によってその下の外壁や地盤などを雨水から守ってくれるので、劣化しにくくなります。
デメリットとしては、外壁との接合部分からの
雨漏りしやすくなることです。
下屋根は雨漏りリスクランキングでも上位に挙げられる箇所です。
ただ、定期的な点検やメンテナンスをする事で雨漏りを防ぐことが出来ます。
下屋根には、大屋根よりたくさんの取り合いが存在します。
棟もあります。
屋根の形状が複雑になればなるほど、雨漏りのリスクが高くなると言えます。
こちらの屋根は『セキスイかわらU』が使用されているため、所々表面の塗膜が剥がれて、白い下地が見えています。
こうなると、雨水を屋根材がどんどん吸収してしまい、いずれ雨漏りが生じてしまいます。
劣化も激しく、屋根に乗ると簡単に割れてしまうので、慎重に点検していきます。
下屋根には、大屋根の雨樋から繋がった這樋が設置されていました。
這樋の素材は塩ビ製でした。
塩ビ製の雨樋は、大変
安価で最も普及しています。
ただ、紫外線や風雨で劣化しやすく、劣化すると硬くなって破損しやすくなります。
こちらの這樋も変色していました。
塩ビ製雨樋の耐用年数は20年~30年と言われていますので、こちらのお宅の雨樋もそろそろ寿命を迎えようとしているということです。
排水機能には今のところ問題ないようですが、雨樋も交換します。
『セキスイかわらU』を取り除くと現れた古い防水紙は、色あせて所々破れていました。
防水性も低下し、
とても雨水から屋根を守れているとは思えない状態でした。
古い防水紙を剥がすと、平型スレートとその上の下地材がありました。
こちらの屋根は、平型スレート屋根に『セキスイかわらU』が
カバー工法で施工されていました。
『セキスイかわらU』は瓦のような形状をしていますが、
分類すると波形
スレート屋根材です。
重量は約50㎏/坪しかなく、瓦の
1/3以下です。
元の屋根材がスレートだった場合、カバー工法しても
瓦屋根より軽量です。
カバー工法は、元の屋根材の撤去や廃棄費用などを削減できるため、提案することがよくあります。
今回は、現場調査の段階でカバー工法されていることを確認できませんでした。
お客様にお渡しした
見積書には『セキスイかわらU』の撤去費用のみしか提示していませんでした。
こちらのミスですので、もちろん追加料金は頂きません。
既存の平型スレートを撤去するために、下地材を撤去していきます。
カバー工法での施工では既存の屋根材に粘着ルーフィングを直接貼り付けることが多いのですが、この下地材は『セキスイかわらU』を固定するためのものです。
下地材を撤去して、平型スレートの屋根になりました。
『セキスイかわらU』に酷い
劣化や破損があっても
雨漏りせずに済んでいたのは、カバー工法されていたこの屋根のおかげで
すね。
スレートの下の防水紙もかなり劣化していて、スレートの撤去と同時に破れてしまった箇所も多数ありました。
やっとたどり着いた屋根下地である野地板を慎重に点検します。
既存の野地板に酷い劣化や腐食などがある場合には野地板も撤去しなくてはなりませんが、幸い野地板には大きな傷みはありませんでした。
古い野地板に
大きな腐食や傷みが無い事を確認しましたので、
撤去せずに新しい
野地板を
増し張りすることにします。
野地板が2重になるため屋根の重量は増加しますが、
その分屋根下地が強化されるため、屋根の葺き替え工事では増し張りを採用することが多いです。
古い野地板の撤去や廃棄の費用を削減できることもメリットの一つですね。
野地板には、
構造用合板を使用しています。
スライスしたベニヤ板を数枚(奇数枚)重ね合わせて接着剤で貼り付けた合板で、等級やシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒド放散量などがJAS規格によって
認定されたものを使用しています。
構造用合板は主に屋根の下地などの強度が必要となる場所で使われる目的で作られたもので、あらゆる方向からの強度が高いという特徴があります。
屋根の形状に合わせて加工して、隙間の内容に組み合わせて貼り付けます。
既存の屋根材を撤去する際に
、
外壁との取り合いに設置されていた水切り板金も撤去しました。
長年水切り板金が外壁に固定されていたため、形跡が残っていますね。
野地板を設置した後で、正確に新しい水切り板金の寸法を測量し、取り合いから雨水が侵入しないように加工した板金をしっかりと固定するためにも大切な工程になります。
下屋根に於いては、外壁との取り合いからの雨漏りが非常に
多いので、
丁寧な作業が求められます。
増し張りをした野地板の上に新しい防水紙を貼り付けます。
軒先から建物に向かって隣接する
上下左右
に重ね代を十分に
確保しながら、貼っていきます。
当店で使用する
防水紙は、アスファルトルーフィングよりも耐久性の高い改質アスファルトルーフィング(TAJIMAのP-EX+)
を標準で採用しています。
外壁との取り合いでは、古い水切り板金の下にしっかりと
滑り込ませるように
設置します。
棟部分は少しでも雨漏りリスクを軽減できるように
、何重にも重ね貼りをしておきます。
作業終了時には、下屋根全体にブルーシートを掛けて
雨養生をしておきました。
毎回行う作業ではありませんが、その日の夜から翌日にかけての天気予報を確認し、降水確率が少しでもある時にする工程です。
防水紙の設置まで完了していれば、雨が降ってもほとんど防ぐことが出来ます。
それでも、工事の途中ではどこから雨水が侵入してしまうかわかりません。
屋根材を葺いて新しい屋根が完成するまでは、用心するに越したことはないのです。
次回は、
新しい屋根材『コロニアルクァッド』を設置して、完成した下屋根をご覧いただきます。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane@wadatoken.jp
株式会社和田塗建
〒639-1038
奈良県大和郡山市西町208−1


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