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生駒市で既存のセキスイかわらUを撤去したら平型スレート葺きでした
更新日:2021年10月21日
生駒市で屋根の劣化が気になるお客様からお問い合わせがあり、
無料点検に伺いました。
前回のブログでは、
無料点検の様子をご紹介しました。
瓦屋根とお聞きしていましたが、実はセキスイかわらUという問題のある波形スレート屋根で、
塗装などはあまり効果が期待
出来ないため、
葺き替え工事を行うことになりました。
今回は、大屋根の
既存の屋根材のセキスイかわらUを撤去するところから始めます。
大屋根の葺き替え工事の開始です。
はしごを掛けて大屋根に上ります。
既存の屋根材『セキスイかわらU』の状態です。
アスベストによる健康被害問題を発端に生産・販売されることになったノンアスベスト屋根材の先駆けです。
しかしながら、アスベストの代用品として使用されたビニロン繊維などにはアスベストのような強い
粘着力が無く
、短いものでは数年で表面の塗膜の剥がれやひび割れなどの不具合が生じました。
クレームが相次いだこともあり『セキスイかわらU』は
2007年には販売中止となり、
2013年には屋根瓦の販売からも撤退しています。
現在は、アフターメンテナンスのみ行っているということです。
ノンアスベストの『セキスイかわらU』が販売開始されてから30年以上が経過しましたが、今でもメンテナンスに苦慮されているお客様は多いです。
既存屋根材の『セキスイかわらU』を撤去していきます。
まず最初に、棟の屋根材を撤去し、その後、平部の屋根材を撤去していきます。
屋根材を撤去していくと古い防水紙が現れました。
緑色の防水紙が劣化によって色あせていました。
実は、平型
スレート葺き屋根に
カバー工法が施されていたことが判明しました。
しっかりと点検させて頂きましたが、まさか重ね葺きされていたとは・・・気づきませんでした。
正確には、『セキスイかわらU』は軽量な屋根材のため、カバー工法によく用いられていましたのでその可能性も考えましたが、無料点検の段階では確認が出来ませんでした。
「
しまった!
」という気持ちです。
今更お客様に屋根の撤去費用を負担していただくわけにもいきませんが、
屋根が重ね葺きであったことはご報告させていただきました。
気を取り直して、作業再開です。
既存防水紙を撤去すると、スレート屋根の上に下地材が設置されていました。
スレート屋根にカバー工法を施工する際には、直接屋根材の上に粘着性のある防水紙を貼り付けることが多いですが、『かわらU』を設置するための下地だったと考えられます。
下地材を撤去します。
重ね葺きされていたことで、工程が増えてしまいました。
取り除いた下地材は、落下させないようにまとめておきます。
既存の平型スレート屋根材を撤去しました。
『かわらU』の下の防水紙より更に古い防水紙が現れました。
スレートを撤去する際に、一緒に破けてしまったところもあります。
重ね葺きされていたから、『かわらU』の劣化が激しく、破損も多々あったのに雨漏りしていなかったんですね。
綺麗に掃除をして野地板の状態を確認しましたが、幸い、著しい劣化や腐食などは見当たりませんでした。
新しい
野地板を設置していきます。
葺き替え工事では、既存の野地板に著しい劣化や腐食が無い場合は、
古い野地板は撤去せずにその上に新しい野地板を設置する『
増し張り』をします。
野地板が二重になるため、多少屋根の重量は増加しますが、その分、屋根下地の
強度が増します。
そして、古い野地板の撤去費用が削減されるというメリットもあります。
野地板には
構造用合板が使用されますが、もちろん、屋根全体を覆えるほど大きくはないため、何枚もの板を組み合わせて設置する事になります。
屋根の形状に合わせて、隙間が出来ないように、板を加工しながら設置していきます。
よく見ると、まるでパズルみたいですね。
このような細かな作業もプロのなせる技というところでしょう。
新しく設置した野地板に
防水紙を貼っていきます。
防水紙は軒先から順に棟に向かって貼っていき、隣接する防水紙同士は上下に20cm以上、
左右に10cm以上重ねて貼り
ます。
この重ね代は決してケチってはいけません。
十分に重ね代を確保することで、雨漏りリスクが軽減されます。
棟部分には幾重にも重ね貼りをして、雨漏り対策をしておきます。
当店の屋根工事では、改質アスファルトルーフィングを標準で使用しています。
アスファルトルーフィングに比べて高性能で
、耐用年数は
20年以上と言われています。
改質アスファルトルーフィングはタッカーと呼ばれる大きなホッチキスのようなもので留めていきます。
こちらの屋根工事では雨樋交換工事も同時に行うため、次の工程で
軒先に
雨樋を固定する部材を設置するので、
軒先部分の防水紙は留めずに
おいておきます。
当店では
雨養生にも力を入れています。
なぜなら、工事の途中で雨が降ることによって、まだ施工していない部分から屋根下地や基礎に雨水が侵入して傷めてしまうことを極力避けたいからです。
風で舞い上がらないように、しっかりと養生しておくことによって、次の工程にスムーズに移行できるのです。
工事自体には関係ないかもしれませんが、出来上がりには大きく関係してくる工程です。
明日の天気が心配です。。。
次回のブログは、
屋根材のカラーベストを葺いていきます。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane@wadatoken.jp
株式会社和田塗建
〒639-1038
奈良県大和郡山市西町208−1


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