このお宅は数年前に弊社にて室内の全面改修工事を行い、そのご縁もあり今回ご連絡いただきました。その時外部工事はベランダ波板を一部交換した程度でした。高崎市では昨日、春一番？と思われる強風が1日中吹き荒れていましたので大小かかわらず各地で様々な被害が出ているのではないでしょうか。

屋根は波形トタン板（なまこ）と瓦棒葺き（サン葺き）トタンの二種類になっていてどちらもサビなどの経年劣化が激しいです。トタンの耐用年数は15～20年前後ですがここまでくると塗装でのメンテナンスは不可能かと思いますので葺き替え工事を検討した方が無難ですね。

トタンのバタつきはこの部分が原因です。トタンが10㎝程度せり出しているので北風にかなり煽られてしまったのでしょう。三分の一位の釘は抜けてしまっています。

めくれた所だけでなく全体的にもトタンを止めている釘が浮いていました。長年かけて浮いてしまったところに昨日の強風がとどめになってしまったのでしょう。今日はあくまで応急処置なのでセリ出てるトタンは下からの風に煽られないよう下に折り曲げて固定し、浮いている釘の打ち直し、各所増し打ちを行いました。これでひとまずは大丈夫でしょう。

補修作業中に細部を見たのですが、波型トタン部は下地の桟木がかなり老朽化（腐ってはいない）していてやり直しが必要、サン葺きトタン部はサビや経年劣化がすごいので先々の雨漏れの不安などを考えるとやはり塗替え工事はお勧めできません。塗装できなくはないですが‥‥お客様としましては最低限の補修工事で済ませたいが今後の不安も考えると改修工事したほうが良いのかとかなり悩まれていましたが、弊社としましてはトータル的な観点からガルバリウム鋼板屋根材による全面葺き替え工事のご提案をさせていただくということで本日は終了しました。