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石巻市南境│蔵の土瓦の解体(葺き替え工事①)
更新日:2022年2月3日
石巻市南境にて、蔵の土瓦の解体工事の様子です。
こちらの蔵は築110年以上が経過し、昭和26年に一度、大規模な改修工事を行っていますが、雨漏りが酷いため、このたび土瓦から陶器瓦への葺き替え工事を行うこととなりました。
雨漏り調査のブログはこちら→『石巻市南境│築110年の蔵の土瓦屋根の雨漏り調査』
平部の土瓦のズレがひどく、ズレた部分からは、下葺き材の杉皮や瓦桟が覗いています。
ズレた部分の雨漏りがひどいため、野地板の傷み具合が気になります。
棟部分は、棟瓦やのし瓦が粘土で固定されていますが、
経年劣化で粘着力が弱まりいつ崩れてもおかしくない状態になっています。
早速、解体を行います。まずは棟の解体から。
棟瓦やのし瓦を剥がすと粘土がボロボロと崩れ落ちてきます。
こちらは捨丸の解体です。
捨丸も棟瓦同様、粘土で固定されており、大量の粘土が出てきました。
棟部、捨丸の解体が終わり
、次は
平部の解体です。
瓦がズレていた部分は
、やはり野地板が浸水により
腐食して穴が開いていました。
桟瓦を解体していくと、昭和26年度の改修の際に施工された杉皮、瓦桟が現れました。これらも解体していきます。
すると、杉皮はなんとtパックで1袋分もの廃材が出ました!
杉皮は、防水シート(ルーフィング材)が登場する以前に下葺き材として使われたもので、防水の役割を担っていました。
野地板に穴が開いていた部分は、野地板を解体し、構造用合板(ラーチ合板)を張り直しました。
板の色が違って見える部分は、昭和26年の一度目の改修の際に張り替えてあった箇所です。
次回の工程では、野地板を補強するため、さらにこの上から構造用合板を増し張りした後、ルーフィング施工を行う予定です。
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