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安曇野市屋根調査:パナホーム(旧ナショナル住宅)の塗装不可のスレート屋根
更新日:2024年6月30日
安曇野市でナショナル住宅(現パナホーム)の屋根の現地調査に伺いました。
ナショナル住宅なので屋根材はコロニアルのシリーズだと思います。
コロニアルは旧松下(現パナソニック)の化粧スレートの商品名で、
シェアが高いため化粧スレートの代名詞のような使われ方をしています。
築30年以上でこれまでメンテナンスはしたことがないということで、かなり劣化は進んでいました。
今回はその現地調査の様子、劣化具合をご紹介したいと思います。
街の屋根やさん松本諏訪平店では各種資格を持った経験豊富なスタッフがご相談に乗ります。屋根や外壁にお困りごと、お悩み事、不安、不満をお持ちの方、一度ご相談ください。お問い合わせは下の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
〇現場の安曇野市ってこんな街
安曇野市はおよそ20年前の平成17年10月に豊科町、穂高町、三郷村、堀金村、明科町の5町村が合併してできました。長野県の中央よりやや北西に位置する人口約10万人の都市です。水路が豊富で長野県一の米どころ、きれいな水を使ったわさびづくりは全国でも有名です。水はけのよさからリンゴづくりも盛んです。農業だけでなく精密工業も盛んです。北アルプスの玄関口として県内外から多くの観光客ででにぎわっています。
まずは屋根の全景です。
最初は明るい茶系の色だったと思いますが、変色、褪色して赤紫色になっています。
よく赤い屋根を見かけますが、もともと赤かったわけではなく、明るい茶色が変褪色して赤くなったものが多いと思います。この屋根も同様です。
軒先の状況です。
総2階だったので2連はしごをかけて上って、最初に目にしたのがこの状況でした。
屋根材1枚の塗膜がほとんど剥がれていて素地が見えています。
スレート(コロニアル)はセメントを主原料にガラス繊維などを混ぜて成型した屋根材です。それ自体に防水性がないため表面を塗装して防水しています。
ここまで塗膜が剥がれていると防水性は全くなく、屋根材が水を吸ってしまっている状態です。それが原因でカビも発生しています。
軒先は一番雨が集まるところです。従って一番傷みやすいところですが、軒先を中心に塗膜の剥がれが起きています。
一番防水したいところですが一番防水性がありません。スレートの屋根材は小口(こぐち 断面)はほとんど塗装されておらず、素地が露出しています。
防水の役割が大きい塗装がされていないうえ、一番雨が通るところなので水を吸ってしまい、塗膜の剥がれやコケの発生が起きてしまいます。
屋根材が割れていると心が何カ所もありました。
スレート(コロニアル)のデメリットのひとつに割れやすいというものがあります。
古いスレートになると、鳥が木の実を落としただけで割れてしまうこともあります。
経年劣化で自然に割れてしまうこともあります。原
因はいくつか考えられますが、何カ所も割れていました。
また、30年以上も前のスレートなので、間違いなくアスベストが混ざっています。
スレートの中にアスベストが入っているだけなら人体に影響はありませんが、その屋根材が割れてしまったりするとアスベストの飛散の可能性があり、人体にも影響する場合があります。
2002年以前のスレートにはアスベストが入っている可能性があるという認識でいてください。
2021年4月にアスベスト規制が強化されました。スレート屋根の場合アスベスト含有の有無の調査が義務付けられています。調査費用が別途かかる場合があります。
その他に
金属部分にも剥がれが見られました。
この剥がれ方は塩ビ被覆鋼板かと思います。鉄に着色した塩化ビニールシートをかぶせている鋼板です。
塗料の幕ではこんな剥がれ方はしません。
塩ビシートが劣化して剥がれたものと思います。露出した基板の鉄が真っ赤にサビています。
小屋裏換気用の通気口も塩ビ被覆鋼板でした。
基板のサビは出ていませんが、塩ビシートは大きく剥がれています。サビるのも時間の問題でしょう。
これは棟(むね)板金の写真です。こちらも塗膜が剥がれていますが、問題なのはそこではなく、赤丸で囲った釘の浮きです。
棟板金はヌキという木材を下地にして、板金を釘で止めています。
木材なので経年劣化、雨による腐食で釘が効かなくなりこうして浮いてきてしまいます。
強風であおられると棟板金が飛んでしまうことも考えられます。
2019年に長野県にも被害が及んだ台風19号、この時に棟板金が飛んでしまったお家を何件も修理しました。15年以上経っているお家は一度点検したほうがいいところです。
以上が今回調査した屋根の劣化症状です。もう塗装でのメンテナンスは諦めていただきたいほど劣化が進んでいます。スレートの寿命は20年~25年位と言われています(定期的なメンテナンスをしていた場合)。
金属系の屋根材を重ね葺きするカバー工法をご提案し、後日契約していただきました。その工事の様子は改めてお知らせします。
街の屋根やさんでは屋根の調査(アスベスト調査は除く)、点検、お見積りは無料です。一度ご相談ください。無料点検のご案内は下の左の画像をクリック!お問い合わせは下の右の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
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