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新居浜市で強風で欠落、破損したカラーベストのザルフを代替交換しました。
更新日:2024年6月29日
カラーベストの差し替えは瓦より手間がかかります。薄い屋根材で屋根板に直打ちかつ防水シートと密着しています。まず「ズリッパー」という器具で釘を取り除けます。瓦と違って周りの屋根材を持ち上げたり出来ないので、釘を取り除けて引っ張りだします。
カラーベストを取り除けるとこんな状態になります。カラーベストは全長の半分はしたの屋根材が被っています。被っている部分が実際に防水シートと密着しています。釘の場所を探すのも大変ですが、釘を抜いた後、防水シートとカラーベストが熱でくっついていると、本当に取れません。
ザルフはすでに廃盤です。今回はグリシェイドグラッサというシリーズを使用します。カラーベストは水下のスリットや溝の違いはありますが、寸法はどれもほぼ一緒です。今回は下半分だけ横に少し隙間がある形状が同じなグリシェイドグラッサを代替にしました。カラーベストを入れ込むときは横幅キツキツなので左右の水下を叩きながれ微調整します。入れ込みすぎて隣のカラーベストの段差とズレると引っ張るのも大変です。
もちろん釘は打てないので釘穴にコーキングを打ちます。ズレないようにするので仕方ないですが、カラーベストの場合空間が無いのでコーキングした部分の再度交換はほぼ動かない状態で職人泣かせです。
板金際の部分は板金を取り除けます。下に見えている木は笠木と言います。差し替えで笠木を除けるか、腐食して交換しないといけないかは実際に取り除けてみないと分かりません。
破損個所の差し替えが終わりました。勾配がきつく、苔で滑りやすい屋根だったのであまり写真を撮る余裕が無かったです。カラーベストは当時初期単価が安く、瓦より軽いため新築時はコストが抑えられていました。実際は10年おきの塗装で30年目途での葺き替えが目安となります。放っておくと寿命は短くなり、緩い勾配でも滑りやすく、1枚の修理でも足場が必要になったりします。メンテナンスを怠ると小さな修理も大きな費用がかかる状態になってしまいますので定期的なメンテナンスが大事になります。屋根で困ったこと、相談したいことがあれば
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