先日中津川市にて防水工事をしてきましたのでご紹介させていただきます。

今回はビルの屋上で下地がコンクリートでした。
コンクリートが下地の場合、下地に水分が含まれている可能性があります。
さらにビルの屋上ですので一般家庭のベランダ等と比べて広さがあるので下地に含まれる水分量も上がります。

そこに密着工法という下地とウレタン防水塗料を完全に密着させて塗布する工法を用いてしまいますと、
下地に含まれていた水分が蒸発し塗膜が膨れを起こしてしまいます。

なので今回の工事では通気緩衝工法（絶縁工法）という工法で施工させていただきました。
その様子をご紹介致します。

施工前の状況

施工前の写真になります。
元々はアスファルト防水にて防水処理がされていました。

既設防水撤去・下地処理

既設の防水層を撤去、清掃をしてから下地処理を行います。
下地には樹脂ノロと言うセメントと樹脂と水を混ぜたものを使用しました。
下地が荒れている場合や新旧の防水層の相性によってこういったものを使用します。

通気緩衝シート敷設

下地処理の次は通気緩衝シートを敷設します。

ここが密着工法との大きな違いで、通気緩衝シートという小さな穴がたくさん開いているシートを敷設します。
そうすることで下地と塗膜が完全に密着することがなくなり、下地の水分が蒸発してもシートに一時的に溜まることができます。
溜まった空気等は脱気筒という写真にある銀色の筒から抜けていきます。

ウレタン防水塗料塗布１回目・２回目

次にウレタン防水塗料を塗布します。
ウレタン防水塗料は１回目を塗布し、乾いたら２回目を塗ります。

トップコートにて仕上

２回目の塗料も乾いたらトップコートを仕上に塗布して完工です。




ウレタン防水の通気緩衝工法の耐用年数はおおよそ１0～14年と言われています。
今回のようなビルの屋上だけでなく、お家のベランダも同様です。
しかし環境や立地条件で変動するものなので定期的に点検しましょう。
防水工事は雨漏りを防ぐ大事な工事ですので、雨漏りする前にメンテナンスするようにしてください。


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