岐阜市にてモニエル瓦の色褪せチョーキング現象発生している現場調査に行ってきました
更新日：2022年5月31日
岐阜市のお客様から「屋根の瓦が白くなっているので一度見てほしい」とのお問い合わせがありました。
さっそく屋根の点検にお伺いしました。
屋根の点検は屋根に上がって見て触れて歩いて確かめる必要があります。
屋根はモニエル瓦でした。
実際上がって見るとコンクリート部分が見えているのがわかりました。
モニエル瓦とは乾式洋瓦のことであり、材料はセメントでつくられています。
表面にスラリーという着色剤が施されている瓦です。
モニエル瓦は今は生産されていませんので割れてしまうと交換がほぼできないものです。
瓦が色褪せてもともとの色がはげて白くなっていました。
白く見えるのは表面の化粧層としての塗膜が剥がれて中の基材が露出しているからです。
瓦の塗装が劣化して粉末化してしまっていました。
スラリー層が劣化してほとんどが粉末状になっている状態です。
これは雨水を吸い込みやすいという状態です。
屋根の瓦がずれているところがありました。
ラバーロック工法で対処します。
さらに漆喰が剥がれていて土が見えている所がありました。
このままでは棟が歪んで崩れてくる可能性があります。
また、瓦の表面に苔が発生していました。
瓦の塗膜が落ちるに従って降った雨水が含みやすくなる為、晴れても乾燥が遅れてしまうため表面に苔が発生します。
モニエル瓦の塗装はスラリーを徹底的に除去して塗装する必要があります。
お客様には現状をしっかりと説明し、最適な方法を勧めたいと思います。
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