こんにちは。街の屋根やさん名古屋南店です。

今回は、名古屋市緑区の住宅において、カラーベストが抜け落ち、さらにその下のフェンスに落下して破損が生じた住宅の現場調査の内容をご紹介いたします。

今回の工事は、お施主様のほうで5社ほど相見積もりを取られていたところ、工事の内容や仕様、その他価格などを含めて弊社にご依頼くださいました。

カラーベスト屋根の劣化状況

現場調査では、まず、ドローンを使って屋根の状況を確認しています。

屋根は、10年前に塗装工事を行っているとのことです。

屋根仕上げは、カラーベストになります。

カラーベストとは、セメントを主成分とする薄く成型した屋根材で、いわゆるスレート屋根の商品名です。

一時期、カラーベストが市場に多く流通し、高いシェアを占めていたことにより、スレート屋根そのものを指してカラーベストと呼ばれることが多くなりました。

カラーベストは、2か所にズレが生じており、そのうち1か所は落下してその下の外構フェンスを損傷させています。

フェンスであれば交換することで修復できますが、これが歩行者であれば大変です。

また、屋根材が落下して不安になることといえば、やはり雨漏りではないでしょうか？

しかし、屋根材の下には防水シートがあり、この層で防水性が機能していれば直ちに雨漏りが発生することはありません。

とはいえ、防水シートをそのまま太陽光や雨などにさらしていると、あっという間に劣化が進み、当然ですが雨漏りを引き起こす原因となるので、速やかに適切な方法で補修を行うことが重要です。

さらに屋根上に上がって調査を進めると、色あせや塗膜の剥がれのほか、苔が付着している様子なども確認できます。

また、その他にもスレート屋根の割れや棟板金の釘の緩みなど、多くの劣化症状があることがわかりました。

カラーベストがズレていた部分には、防水テープで応急処置を施しました。

今回の現場調査では、カラーベストのズレ落ちのほか、色あせや塗膜の剥がれ、苔など、経年劣化が進んでいる状況が確認できました。

屋根については、前回の塗装から10年が経過している点や、その他屋根材の劣化状況などを考慮し、カバー工法によるリフォームを行うことになりました。

また、屋根と同様に前回塗装から10年を経過している外壁も塗装工事を、そして雨樋についても耐久性のあるガルバリウム鋼板製のものに交換する工事を同時に行っていきます。

なお、これら工事については、次回のブログより、順次詳しくご紹介したいと思います。