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名古屋市南区で屋根棟瓦の取り直し、歪みや漆喰剥がれなどの劣化症状を改善
更新日:2023年9月15日
現場調査時には、屋根の頂上部にある棟瓦において、歪みや漆喰剝がれ、そしてビスの緩みなどの劣化症状が現れていました。
屋根の瓦材は、非常に耐久性が高いことが大きな特徴ですが、経年とともにさまざまな劣化症状が現れるようになります。
例えば、今回のような漆喰のひび割れや剥がれ落ちなどの症状です。
漆喰の劣化が進行して剥がれ落ちると、そこから雨水が入り込むので、屋根瓦の下にある葺き土が水を吸い込むようになります。
また、棟瓦を固定する垂木が水を吸い込むと、腐れが生じてビスが効きにくくなってしまうことも注意しておかなくてはなりません。
以上のように、漆喰の劣化が生じるだけで、棟の固定力が衰え、さらに歪みや脱落などの深刻なダメージへと発展してしまうのです。
漆喰は、軽微な劣化であれば詰め直しで修復できますが、棟瓦にまで影響が及んでいる場合は、漆喰を詰め直しただけで棟の固定力を回復することまではできません。
棟瓦のダメージが大きいケースにおいては、棟瓦を取り外して土台からつくり直す「棟瓦取り直し工事」が必要となることが一般的です。
今回も、「棟瓦取り直し工事」を行って修復を図っていきます。
まずは、棟瓦を取り外します。
棟瓦を固定している木製の垂木は激しく傷んでおり、ビスが効きにくい状態にあることが一目でわかります。
既存の木製垂木と棟土を取り除き、樹脂製の垂木を棟金具に固定します。
樹脂製の垂木は、木製のように水分を吸って腐れや収縮が生じることがないので、ビスの固定力が長期間持続し、棟瓦の歪みや脱落の防止に高い効果を発揮します。
樹脂製の垂木と漆喰で新たな土台をつくり、棟瓦を被せていきます。
棟瓦を、樹脂製の垂木にビスで固定したら取り直し工事の完成です。
棟瓦取り直し工事によって、屋根を健全な状態に修復できました。
なお、次回のブログでは、下屋根の漆喰詰め替え工事と、すべての工程が終了し、足場を解体した後の全体の仕上がりについてご紹介したいと思います。
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