名古屋市南区 瓦屋根の点検依頼を受け伺いました
更新日：2021年9月6日
名古屋市南区にお住まいのお客様から点検の依頼があり伺いました。
築年数は１２年。築１０年を超えた頃から「そろそろ点検をしてもらった方がいいのかしら」と思うようになり、これから夏にかけて台風が来る事を考え点検することになりました。
お客様に許可をいただき今回は梯子を使い屋根に登ります。
お洒落な瓦ですね。
遠目からでも目を引く素敵な屋根です。
洋瓦を葺いているお家はこのように色を使い分け比率も変えているので、瓦の形と相まって非常に立体感が出ます。
一通り見たところカビや苔などは発生しておらず綺麗なままでした。
谷部分にも劣化はありません。異常なしです。
棟部分もまっすぐな状態が維持できています。
築年数が経ってくると瓦を固定している漆喰が劣化し、瓦がずれてしまう事があります。
歪みを放置したままでいると台風などの強風により棟瓦が崩れてしまう場合も…
今回の場合はまだそこまで気にする必要はなさそうです。
また、瓦の浮きやズレも見られません。
もちろん割れている瓦もありませんでした。
棟瓦を留めているビスもしっかりチェックしていきます。
端から端まで点検しましたが緩んでいるビスは一本もありませんでした。
屋根材に問題はなくとも固定するビスや漆喰が劣化してしまう事がよくあります。
瓦屋根の場合、瓦自体が劣化しにくい為細かい部分の劣化にはなかなか気づきにくいのです。
今回は異常は何も見られなかったので安心しました。
続いて破風板部分を見ていきます。
屋根の端の部分の名称の一つです。
この部分は傷みやすい為、我々も点検時は欠かさず確認するようにしています。
他の部分が問題なくても破風板の塗装の剥離が始まっている、という状態をよく見ます。
一通り目視確認をしましたが、塗膜の剥がれやひび割れはありません。
カビや苔といった汚れも一切なく綺麗な状態が維持されています。
このまま点検を終えようと梯子を降りている時です。
一か所だけ気になった部分がありました。
破風板と板金の取り合い部分のコーキングに劣化が見られます。
コーキング部分が劣化してしまうと、その部分から雨水が浸み込んでいき屋根の下地となっている木材を傷めてしまう原因になります。
下地の傷みはなかなか気づくことができず、先ほどの漆喰同様気づいたときは大事になった後…ということがほとんどです。
今後も定期的にチェックした方が良いでしょう。
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