堺市東区にて2階押入れ天袋収納に雨染み｜誤ったラバーロック工法が雨漏りを引き起こしていました
更新日：2024年5月1日
天袋天井のベニヤ板がかなり雨を吸ったと見られる跡になっていました。
こちらの住宅は釉薬瓦を使用した瓦葺き屋根です。
下屋の棟瓦（むねがわら）辺りから雨漏りが起こっている様です。
何が原因で雨漏りが起こってしまっているのでしょうか。
瓦同士のわずかな隙間から入った雨水や内部で発生した水蒸気は、瓦の水下側の隙間から排水する構造になっています。
水が出て来るところ（水下側）にコーキングを打つと内部に雨水や湿気が溜まりダム状態になって出てこれなくなり、室内への雨漏りに繋がってしまいます。
ラバーロック工法は耐風や地震など自然災害による瓦のズレや飛散を防ぐ目的で施工されますが、正しく知識を持って施工しなければ逆に雨漏りを起こす原因になってしまいます。
本来であればのし瓦の継ぎ目の上だけに短く打ち、水下側は雨水や湿気を排出させるために開けておかなければいけません。
▶ラバーロック工法について詳しい説明はこちら
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この状態では雨水の出口が一切なく、内部に溜まってしまいます。
四方を塞がれる事で雨水の流れが妨げられ、谷部分のこの小さな隙間ではあまり意味がありません。
壁際水切りののし瓦にも誤ったコーキングが打たれていました。
上から流れてきた雨水が出て来る部分のため、もちろんここも塞いではダメな箇所です。
上から流れてきた雨水が出て来る部分のため、もちろんここも塞いではダメな箇所です。
押入れ天袋の雨漏りは誤ったラバーロック工法が原因だとわかりました。
一度打ったコーキング材は簡単には剝がせないため、瓦の再利用ができません。
内部に雨漏りが起こっている事から屋根下地も劣化していると思われ、今回は下屋半分の葺き替え工事をご提案しました。
▶屋根葺き替えで不安を解消しませんか?
一度打ったコーキング材は簡単には剝がせないため、瓦の再利用ができません。
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