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阿蘇郡西原村|地震で穴が開いた工場の大波スレート屋根を調査!修理方法は?
更新日:2026年9月3日
こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
今回は
熊本地震で被災した工場の現地調査を行った様子をご紹介します。
実際にどのような状態だったのか、調査の様子と修理方法をあわせてお伝えします。
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今回ご相談いただいたのは、阿蘇郡西原村で工場を営まれているお客様です。
ご相談内容は「熊本地震で、工場の屋根が老朽化も含め壊れてしまったので相談させてください」とのことでした。
令和8年熊本地震で被災され、元々築年数が経過していた屋根に屋根に大きな穴が開いてしまったそうです。
工場内から屋根を見上げると、大きな穴が開いていました。
屋根面にぽっかりと穴が開いています。
屋根材が完全に脱落し、下地の鉄骨がむき出しになっていました。
ここまで開口していると、雨が降るたびに工場内へそのまま水が入り込み、
商品や機械が水濡れして二次被害にもつながります。
また、大きな穴以外にも、多数の隙間がありました。
鉄骨の錆びも見られ、地震前から雨水の侵入があった可能性があります。
次に屋根に登って状況を確認します。
こちらの工場では、「大波スレート」と呼ばれる屋根材が使用されていました。
大波スレートとは
セメントと繊維を混ぜて波形に成形した屋根材・外壁材で、工場や倉庫、車庫などで広く使われています。波の大きさによって「大波」と「小波」があり、大波は山の高さが3〜4cm程度と深いのが特徴です。安価で施工しやすい反面、経年で強度が落ちて割れやすくなり、人が乗ると踏み抜く危険があります。また2004年以前に製造されたものの多くには石綿(アスベスト)が含まれており、撤去する際には法令にもとづいた対応が必要になります。
倉庫内から見えていた大きな穴はこちらです。
特に
棟(屋根の頂上)付近で大きく被害を受けていたようです。
また、棟付近では
役物と呼ばれる専用の部材が使用されますが、
ほとんど機能していませんでした。
棟役物とは
屋根のてっぺん、2つの屋根面がぶつかる棟には必ず隙間ができるため、その隙間を覆って雨水の侵入を防ぐ部材が「棟役物」です。工場などの大波スレート屋根では、スレート製や金属製の役物が使われます。
本来なら屋根の波型と合っているはずの棟役物が、
浮いてずれています。また、
役物自体にも割れが生じていました。
こういった箇所からも雨漏りが起きる原因になります。
被災した後、お客様ご自身で応急処置のシートを掛けられたそうです。
しかし、日数が経ってシートもズレてしまい、雨水を防げていない状態だったため、簡単にですがかけ直しておきました。
ただし、シートによる養生はあくまで一時しのぎで、台風シーズンまでにきちんとした屋根補修が必要な状況でした。
工場の屋根は全体的に経年劣化も見られるため、全体の葺き替え工事(屋根を張替える工事)や、カバー工法(新しい屋根を重ねる工事)が望ましい状況です。
しかし、お客様からは「最低限の費用で漏れないようにしたい」とご希望がありました。
屋根全体を葺き替えるとなると工場規模ではかなりの費用になりますので、今回は傷みが集中している棟まわりに絞った補修をご提案しました。
棟の両側1mずつを板金でカバーし、その上に棟板金を被せる
棟部分は屋根材が欠けたり落ちたりして隙間が大きくなっているため、単純に棟板金を被せるだけでは隙間を塞ぎきれません。
そこで、棟の両側1mずつ板金でカバーを行い、その上から幅広の棟板金を被せて棟全体を覆うという方法をご提案しました。
※修理方法イメージ
カバー工法を行うのは棟の周辺のみで、屋根全面ではありません。
傷んだ部分に集中して費用をかける形になります。
棟以外にも、割れや穴が開いている箇所には、防水テープやシリコン材で塞いでいくようにご提案しました。
大波スレートとアスベスト|撤去しないことのメリット
工場の屋根に多く使われている大波スレートですが、2004年以前に製造されたものの多くには石綿(アスベスト)が含まれています。今回の建物も築年数から見て、含有している可能性が高いと考えられます。
石綿含有の屋根材を撤去する場合、事前調査の届出、飛散防止措置、専門業者による適正処分などが必要となり、工事費用が大きく上がります。
※屋根材のアスベストはセメントに固められているため、通常の状態でそこにあるだけで飛散するものではありません。ただし今回のように割れや欠けが生じている箇所は、ご自身で触ったり破片を動かしたりせず、専門業者にご相談ください。
工場や倉庫の屋根は面積が広く、高所での作業になるため、ご自身で状態を確認するのは危険がともないます。
「雨漏りしているけれど、どこから漏れているのかわからない」「全面工事しかないと言われたが予算が合わない」といった場合も、まずは現状を正確に把握することからです。
今回のように、傷んでいる箇所を絞り込むことで、予算を抑えながら雨漏りを止められるケースもあります。
なお、事業用建物でも火災保険に地震保険や地震危険担保特約が付いていれば、補償の対象になる場合があります。調査時に撮影した写真は申請資料としてお渡しできますので、お気軽にお申し付けください。
街の屋根やさん熊本店では、工場・倉庫の屋根調査を承っております。
撮影した写真をもとに、現在の状態と補修方法を分かりやすくご説明いたします。
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工場の屋根全体を葺き替えないと、雨漏りは止まりませんか?
必ずしもそうではありません。雨漏りの原因が特定の箇所に集中している場合は、その部分に絞った補修で止められることがあります。ただし屋根材全体の劣化が進んでいる場合は、数年後に別の箇所から漏れる可能性もあるため、その点はご説明したうえでご判断いただいています。
できます。カバー工法であれば既存の屋根材を撤去しないため、解体にともなう飛散リスクを抑えたうえで施工が可能です。部分的に切断や穿孔をともなう場合は、法令に沿った飛散防止措置を講じて作業を行います。
自分でかけたブルーシートは、そのままにしておいて大丈夫ですか?
応急処置としては非常に有効ですが、長期間の使用には向きません。シートは紫外線で劣化して破れやすくなり、強風で飛散すると周囲への二次被害につながる恐れもあります。ひと雨をしのぐための一時的な対応とお考えいただき、早めに補修のご相談をおすすめします。
街の屋根やさん熊本店では、屋根工事が初めてというお客様でも安心してお願いしていただける体制を整えております!
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E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
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