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【菊池郡菊陽町】コロニアル屋根の破片落下!塗装できないノンアスベスト「ザルフグラッサ」の劣化事例
更新日:2025年6月10日
こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
菊池郡菊陽町で築20年のスレート屋根にお住まいのお客様より、
「屋根の破片が落ちてきた」とのご相談をいただきました。
現場へ急行し、屋根の状態を詳しく調査したところ、ザルフグラッサという割れやすい屋根材であると判明。
今回は現地調査の詳しい様子や、ザルフグラッサのメンテナンス方法についても解説します。
屋根材の割れや劣化が気になるという方は、当店までお気軽にご相談ください。
今回ご相談いただいたのは、菊池郡菊陽町のこちらの住宅です。
屋根の破片が落ちていたことで、お客様は大変ご不安な様子でした。早速調査を行います。
まずは落ちてきた破片を見せていただきました。
手に取ってみると、
非常に固くて重く、角も鋭利で、もしこれが人に当たっていたら大ケガをしていたかもしれません。
今回は幸い人的被害はありませんでしたが、再発防止のため早急な対応が必要です。
こちらの屋根材は
「コロニアル」と呼ばれる屋根材です。
コロニアルは、セメントと繊維材料を主成分とした薄型の屋根材です。
「化粧スレート」や「カラーベスト」とも呼ばれ、軽量で施工しやすく、価格も比較的手頃なため、多くの住宅で採用されています。
しかし、経年劣化により塗装の剥がれや素材自体の劣化が進むと、今回のように割れて落下する危険性があります。
落ちてきたコロニアルの裏面を見ると、セメントでできていることがよく分かりますね。
セメントは防水性が低いため、表面に塗装を施して防水性を保っています。
しかし、年数が経って塗装が劣化すると、防水性が低くなって水分が染み込み、割れが起きやすくなります。
コロニアルには定期的な塗装メンテナンスを行って防水性を保つ必要があるのです。
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梯子をかけて屋根に上り、調査を行います。
まず、屋根に上ると全体的に色褪せが見られ、塗膜が劣化していることが分かります。
屋根塗装の周期は、屋根材や日当たり、塗料によっても異なりますが、7~10年ごとに行う必要があります。
こちらは築20年で塗装メンテナンスは行われたことがないそうなので、塗装もかなり劣化しています。
屋根の上でもコロニアルの割れがありました。完全に割れており、いつ破片が落ちてもおかしくない状態です。
落下すると危険なので、破片は回収しておきました。
特に
割れが集中していたのが
「けらば」と呼ばれる屋根の端部分です。
けらばは風を直接受けやすい位置にあり、元々劣化していた屋根材に強風が吹いたことで、割れや落下につながったと考えられます。
このままでは、また次の強風時に新たな破片が落下する可能性が高く、非常に危険な状態です。
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コロニアルが大きく割れた箇所では、ルーフィングや釘がむき出しになっていました。
現状では雨漏りは起きていませんが、このまま放って雨ざらしになっていると、下地が傷んで雨漏りに繋がります。
割れの原因は塗装の劣化だけではなかった!ノンアスベスト屋根材のデメリット
こちらの屋根材をよく見てみると、
「ザルフグラッサ」という商品であると分かりました。
アスベスト規制直後に製造されたスレートには、ザルフグラッサ以外にも
「コロニアルNEO(クボタ)」や
「パミール(ニチハ)」、「アーバニー(クボタ)」、「レサス(松下電工)」などがあります。いずれも
十分な強度と耐久性が確保できないと判明し、現在では生産されていません。
※現状生産されているノンアスベストのスレートは、メンテナンスすれば30年程度の耐久性があります。
ザルフグラッサの特徴として、
・端のスリット幅が中央より半分程度短い
・角が直角
・木目のような模様
などがあります。
ザルフグラッサは築15~20年程度で割れやすくなり、塗装によるメンテナンスを行っても耐久性を復活できないのが現状です。
塗装できないザルフグラッサに適したメンテナンスとは?
ザルフグラッサは屋根材自体の強度が著しく低くなっているため、塗装を行っても防水性や耐久性を復活させることができません。そのため、屋根塗装を行うと工事費用が無駄になってしまいます。
そのため、ザルフグラッサのようなノンアスベストスレートには、カバー工法か葺き替え工事がおすすめです。
お客様のご希望をお聞きし 費用を抑えた補修工事をご提案
現地調査が完了し、お客様に写真を見ていただきながら屋根の状況をご説明させていただきました。
本来であればカバー工法や屋根葺き替えのような屋根リフォームを推奨しますが、お客様は「今は費用をなるべく抑えた工事をしたい」とのご希望がありました。
そこで、今回は割れた箇所に板金を差し込む修理方法をご提案いたしました。
塗装できない屋根材でも解決策はあります!当店までご相談ください
今回のように、ノンアスベストの屋根材は塗装メンテナンスが難しいものが多く、一般的な塗り替え工事では対応できないケースがあります。
しかし、板金補修やカバー工法など、症状やご予算に合わせた解決方法をご提案することができます。
街の屋根やさん熊本店では、現地調査・ご相談・お見積りまで無料で行っております。
無理に工事を勧めることはありませんので、屋根の不具合でお困りの際は、お気軽にご相談ください!
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
くまさんホーム株式会社
〒861-2234
熊本県上益城郡益城町古閑88−8


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