こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
梅雨の季節が近づき、屋根の状態が気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は熊本市南区にてコロニアル屋根の現地調査を行った様子をご紹介します。
訪問販売の「リフォームが必要」という指摘に不安な思いをされていたお客様でしたが、適切な時期の屋根リフォームでお客様に寄り添ったご提案を行いました。

訪問営業に屋根の傷みを指摘されたお客様

今回ご相談いただいたのは、熊本市南区にお住まいのお客様です。
「○○という会社が訪問営業に来て、屋根が傷んでいるので修理が必要と言われた。アスファルトシングルのカバー工法を提案されて見積りをもらいましたが、今後の予定もあり、本当にすぐに工事をしないといけないのか見てほしい」とのご相談でした。

現地調査での屋根の状況

お客様のお住まいは築60年とのことでしたが、コロニアル屋根は約25年前に葺き替え工事をされ、15年前に屋根塗装を行われたそうです。
塗装後15年が経ち、以下のような劣化が見られました。

塗装の劣化による色褪せ

コロニアルの表面には、防水性や強度を保つための塗装が施されています。
10年程度で塗膜が劣化するため、定期的な塗装を行って防水性や強度を保つ必要があります。
しかし、塗装メンテナンスから15年経っているため、表面が劣化して色褪せし、水はけも悪くなっています。
【関連記事】スレート屋根の特徴やメンテナンス方法を解説！

コロニアル材のひび割れ

塗膜の劣化が進行すると、水分が染み込んでひび割れが起きやすくなります。
現状では雨漏りは起きていませんが、ひび割れ部から雨水が侵入し、下地の劣化や室内の雨漏りの原因になります。
コロニアルやスレートは、割れた部分だけ差し替えを行うこともできます。
【施工事例】破れた防水紙の補修と割れたスレートの差し替えを行った現場

棟板金の塗装劣化と錆び

屋根の頂上に取り付けられている「棟板金（むねばんきん）」も塗膜の劣化や錆びが発生していました。
棟板金は強風で外れやすいパーツのため、劣化を放っておくと台風で飛散するリスクがあります。
屋根塗装メンテナンスの際に棟板金も一緒に塗装することで、錆びや劣化を最小限に抑えることができます。
【施工事例】熊本市中央区で劣化して強風で飛散した棟板金と貫板の交換工事


確かに屋根には経年劣化による傷みが見られ、いずれリフォームが必要な状態ではありました。
しかし、お客様のお話をよく伺うと、必ずしも「今すぐ」の大規模リフォームが最適とは言えない状況が見えてきました。

屋根は劣化していても今すぐのリフォームをおすすめしない理由

お客様のお話を詳しく伺った結果、当店では今すぐの大規模リフォームをおすすめしない判断をしました。その理由は主に以下の2点です。
①今後手放すことも視野に入れている
お客様は将来的に住み替えも検討されているとのことでした。屋根リフォームは決して安い費用ではありません。今大きな費用をかけてリフォームを行っても、数年以内に手放すことになるとすれば、投資効果が十分に得られないことになります。
②現状雨漏りしていない
現時点では雨漏りは発生していませんでした。もちろん雨漏りする前に対策することが理想的ですが、緊急性が高いわけではありません。コロニアルのひび割れはありますが、すぐに大きな問題に発展する状況ではないと判断しました。

お客様のライフプランに寄り添った工事をご提案

お客様一人ひとりにしっかり耳を傾けてご提案します