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熊本市西区で施工不良と春の嵐により屋根の金属板が落下寸前!応急処置で棟板金落下の大事故を未然に防ぎました
更新日:2025年3月27日
こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
今回は、
熊本市西区で発生した強風被害の現場をご紹介します。
屋根の金属板が落下しそうとのご相談を受け現場に急行した所、施工不良と春の嵐により棟板金が落下寸前状態でした。
被害状況の確認から応急処置の流れまで詳しくお伝えしますので、同じような被害が心配な方はぜひ参考にしてください。
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春の嵐が吹いた日、熊本市西区のお客様より
「屋根の金属板が落ちかけているので、できるだけ早く来てほしいです」
と不安なご様子のお電話をいただきました。
現場へ急行すると、屋根の上に取り付けられる
「棟板金(むねばんきん)」と呼ばれる金属板が落下寸前の状態でした。
これではお客様だけでなく、近隣住民様や通行人の方々も安心できませんよね。
落ちてきそうな場所には立ち入らないようにお伝えし、屋根に上って詳しい状況を確認しました。
屋根に上って調査すると、
棟板金はビス1本だけで何とか繋ぎ留められている状態でした。
風が吹くと煽られてバタバタと音を鳴らし、本当にいつ落下してもおかしくありません。
屋根の頂上に取り付けられる棟板金は、元々風の影響を受けたり、気温差で釘の浮きも起きるため、浮きや外れが起きやすい場所です。
今回のケースでは春の嵐による影響もありますが、施工基準が守られていなかったことも大きな要因であると見られました。
外れた棟板金の固定部分を確認すると、
ビスを打つ間隔が広いように感じました。
本来、棟板金の釘やビスは455mm間隔で打つことが推奨されています。(強風地域では更に狭い間隔が推奨)
計測はしていませんが、こちらでは
施工基準の455mmよりも広い間隔で打たれていました。
棟板金の固定力が本来よりも弱かったことで、春の嵐をきっかけに棟板金が外れてしまったと考えられます。
【関連記事】浮いた棟板金を釘からビスへ打ち替え・増し打ちで浮きを解消した現場
今回のように、施工不良により雨漏りや大きな事故が起きる事例は意外と多くあります。
施工基準が守られていない、施工方法を誤っているなどの施工不良は、
施工業者の知識不足や手抜き工事が原因です。
そのため、屋根工事は正しい知識を持った、信頼できる屋根工事専門店に依頼するのをおすすめします。
【関連記事】-棟漆喰の施工不良で雨漏りしていた現場-初期施工不良でスレートが落下した現場
お客様は「落ちてこないかと心配なんです…」と大変ご不安な様子でした。
実際に棟板金が落下する危険性が高かったため、取り急ぎ応急処置を行うことをご提案し、お客様にも「できるだけ早くお願いします」とご依頼をいただきました。
幸い、早急に高所作業車を手配できたため、翌日に応急処置にお伺いしました。
(※応急処置には費用をいただいております)
棟板金が強風被害を受けた際に、棟板金の下地材である「貫板(ぬきいた)」も一緒に外れていました。
棟板金は雨水が入らないように棟板金の横方向から貫板に向けてビスを打ちますが、貫板がない状態では横方向にビスを打つことができません。
今回のケースでは、あくまでも応急処置。
棟板金の落下予防を優先し、
脳天打ちで屋根材に直接ビスを打ちました。
ビスや接合部には雨漏り予防のコーキングも打ちましたが、このままでは雨漏りリスクも高くなります。
そのため、できるだけ早急に本格的な工事を行っていただくことをおすすめしました。
落下寸前の棟板金の応急処置が完了!本格的な工事もご提案
春の嵐と施工不良により落下寸前だった棟板金の応急処置が完了しました!
今回は緊急で行った応急処置のため、本来は行わない方法で固定を行いましたが、棟板金の落下は予防することができました。
お客様には以下の本格的な工事をご提案しました。
お客様には後日お見積り書を提出し、本格的な工事もご依頼いただきました。本格的な工事の様子も、近日公開させていただきます。
春の嵐の時期は特に注意!街の屋根やさん熊本店にご相談ください
春は気温の変化に伴い強風が発生しやすい時期で、毎年「春の嵐」によるご相談も多くいただきます。
特に今回ご紹介した棟板金のような屋根の高所部分は風の影響を受けやすく、劣化や施工不良があると落下の危険があります。
「住宅に強風被害を受けた」「大きな事故になる前にきちんと施工されているか見てほしい」とお悩みの方は、街の屋根やさん熊本店にお気軽にお問合せください。
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