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寝屋川市で日本瓦の瓦解体工事を行いました。瓦の解体は、土まみれになるキツイ仕事なんです。
更新日:2025年11月29日
施工前の屋根の写真です。
和型の釉薬陶器瓦です。このシルバー色の瓦は、昭和50年台には凄く流行って、他にまだ軽量瓦などが少なった時代ですから
多くの屋根に葺かれました。
それから、約40年近くも家の屋根を守ってくれている訳ですから、日本瓦はすごく長持ちしますね。
でも、瓦じゃなくて、その瓦の下や、棟瓦の中にある土などが風化して痩せてしまい、瓦のズレや雨漏りに繋がってしまいますし、
あと、このような古い建築基準法で建てられた家は耐震性に問題あり、はやり屋根を軽くすることで、
地震時の家の倒壊のリスクを減らしますので、葺替工事の依頼が多くなっております。
今日は、この日本瓦の屋根から撤去する様子をブログにしました。
まず瓦を外すと、その下から土の塊がでてきました。
これは、屋根野地の上に土を乗せてその上から瓦で押さえて行く「土葺」と言う工法なんです。
瓦の**土葺き(つちぶき、どぶき)とは、屋根の下地に葺き土(ふきつち)**と呼ばれる粘土質の土を敷き詰め、その粘着力で瓦を固定する伝統的な工法です。大正時代から昭和初期にかけて日本の瓦屋根工法の主流でした。
土葺き工法の仕組みと特徴
- 工法: 屋根の野地板(下地)全体または瓦の谷の部分に沿って筋状に土を敷き、その上に瓦を並べて土の重みと粘着力で固定します。
- 湿式工法: 土や漆喰(しっくい)などの湿った材料を用いるため、「湿式工法」とも呼ばれます。
メリット
- 断熱効果: 葺き土が熱を伝えにくくするため、高い断熱効果が期待できます。
- 安定性: 大量の土の重み(約90kg/㎡)により建物が安定すると考えられていました。
- 防水性: 土が雨水を吸収することで、雨漏りの際に一時的な防水効果を発揮することがありました。
- 施工の柔軟性: 野地板の多少の歪みや瓦の寸法違いを土で調整しやすいため、屋根を美しく葺き上げることが可能です。
デメリットと現代の状況
- 重い: 大量の土を使用するため屋根が非常に重くなり、建物(特に柱や梁)への負担が大きくなります。現代では耐震性の観点から大きなデメリットとされています。
- 自然災害への弱さ: 地震や台風の際、土の経年劣化による瓦のズレや落下が発生しやすくなります。
- メンテナンスの手間: 経年により土が風化したり、瓦と棟(むね)の間の漆喰が剥がれたりするため、定期的なメンテナンスが必要です。
現在では、これらのデメリット(特に耐震性への影響)を考慮し、土葺き工法で新たに施工されることはほとんどありません。代わりに、土を使わず瓦桟(かわらざん)に瓦を引っ掛けて固定する**引っ掛け桟葺き工法(乾式工法)**が主流となっています。
瓦を外したら、その下に敷き詰められた土を手作業でバケットに入れてすべて取り除いていきます。
もちろんその瓦、土ともに荷揚げ機を使って屋根から降ろしてトラックに積み込んで行きます。
こやって、職人は役割を決めて流れ作業のようにして瓦や土を積み込みます。足元も土で滑りやすく、埃まみれになる仕事なので
まさき3Kのキツイ仕事になります。
暑い夏も、風の強い冬の日も、頑張って作業してくれる職方に感謝です。
瓦、土をすべて取り除いて、埃もホウキで掃いて下葺の状態にしました。
この屋根は、ビニールの下葺材ではなく、通称トントンと呼ばれる、薄くスライスした杉板が張られています。
昔は、日本瓦の下葺材と言えばこの杉板で、杉板を貼る職方が小さい釘を口いっぱいにいれて、1本ずつ口から手に押し出して、特殊な小さな金づちで、
トントンと小気味よく留めていくことからトントンと呼ばれるようになりました。
日本瓦の撤去といっても、瓦と土のすべてを撤去しなければならないキツイ作業で、この先も機械化は図りにくいので手作業での作業になるのでしょうね。
本日は、日本瓦の撤去の様子をご紹介させて頂きました。
日本瓦に関することは、創業50年の瓦工事店が運営する
街の屋根屋さん大阪門真店にお気軽にお問合せ下さい。
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