新発田市月岡にお住まいの方より、隅棟が軒先に向かってズレているので見て欲しいとお問い合わせを頂いたことがきっかけで現地調査に伺ってきました。

こちらの建物は、築40年の瓦葺きです。

今回ズレている隅棟は大屋根の東面に位置しており、まだ雨漏れはしていない様子です。

軒先部分のモルタルに大きな亀裂やひび割れ、隙間が出来ている状態だったため瓦がズレた可能性が高いです。

モルタルは施工した2～3年から少しずつ小さなひびが発生し、5年目頃には雨や紫外線によって経年劣化が伴います。

それと別に自然災害によってひび割れが大きくなる場合もあります。ただ、建物の環境によって経年劣化のスピードが異なりますので、上記でお伝えした数字は大体の年数になります。

瓦屋根の下地材であるモルタルのひび割れに関する記事がございますので、ご覧ください！→こちら

隅棟ズレの他にも軒先部分が折れておりました。

折れている箇所が東面の軒先部分だけでしたが、隅棟のズレも含めて考えますと、雪の重みによって垂木から折れた可能性が高いですね。

まだ今の時点では、瓦が葺かれている状態ではありましたがこのまま放置をしておきますと、瓦が落下し破損するかもしれませんので早めに修繕が必要です。

垂木の折れに関して補強をし修繕を行います。垂木ごと交換工事となると東面の瓦を剥がさないと交換することが出来ません。

今回お客様のご要望であまりお金を掛けずに修繕したいとご希望されていましたので、補強をすることになりました。