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つくば市の住宅にてセメント瓦の葺き替え工事、既存の瓦を撤去する瓦降ろしの様子
更新日:2024年8月9日
今回、実施するのは、既存のセメント瓦を撤去し、新たに金属屋根を葺き替える工事です。
なお、前回までに足場の設置と瓦降ろしを行うための準備が完了しています。
それでは、既存の傷んだセメント瓦の撤去を行っていきましょう。
まずは、棟部の撤去を行っていきます。
棟は、屋根の頂上に位置する部分をいい、台風時など、強風の影響を強く受けやすく、とくに被害が多いところです。
劣化が進行して棟の内部に雨水が入り込むようになると、固定力が低下して瓦がズレてしまい、そのズレによってできた隙間からさらに雨水が入り込むといった悪循環が生まれます。
その結果、棟瓦が脱落したり、雨漏りが発生したりするといったトラブルが生じるケースも少なくありません。
続いて平部のセメント瓦を剥がしていきます。
剥がした瓦は、すべり落ちることのないよう、丁寧に重ね、仮置きします。
セメント瓦を剥がし、下地の状況を確認してみると、築年数が古いということもあり、かなり傷んでいることがわかります。
雨水の影響を受けて黒ずんでいたり、また、防水紙が破れたりしている箇所なども見られます。
防水紙が正常に機能していれば、瓦のズレや割れによって雨水が侵入しても、直ちに雨漏りが起こることはありません。
つまり、雨漏りは、防水紙が著しいダメージを負い、その機能を果たせなくなったときに起こるのです。
実際に、防水紙の下層にある野地板の一部も、雨水の影響を受けて、腐朽している様子も確認できます。
野地板は、屋根の構造を支える重要な部分であり、激しく傷んでしまうと、建物の強度にも影響を与えかねません。
そのため、雨漏りは、できる限り避けなくてはならない劣化症状なのです。
撤去したセメント瓦は、産業廃棄物の運搬車両に積み込み、適切に処分します。
屋根下地の清掃を終えたら、瓦降ろしの完了です。
この後は、この上に構造用合板と防水紙を張って新たな下地を設け、さらに金属屋根を葺いていく工程となります。
なお、次回のブログでは、ユニック車を用いた材料搬入の様子をご紹介したいと思います。
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