1階から2階のロフトまで各階の仕切りがない間取りになっています。
オープン階段のため、2階で稼働させるエアコンの冷気が1階に下りていってしまうのでしょう。
熱を持った空気は高いところに上がっていく性質があるため、ロフトや天井付近はとても熱がこもります。
給気口と排気口を取り付け、室内を換気できる様に工事を行います。

室内側にはプッシュ式給気口を取り付けました。
プッシュボタンを押すだけで開閉できるため、操作がとても簡単です。
「全開」「半開」「全閉」と手軽に換気を調整できるので使いやすい設計です。

外部には丸型フードを取り付けました。
シンプルなデザインで様々な建物に馴染みやすく、一般的によく使用される形状です。

取り付け部の隙間を埋め、雨水の侵入を防ぐ必要があります。
外部フード周りにマスキングテープで養生し、ボンドシールプライマーを塗布します。
プライマーはシーリングの密着性や耐久性を高めてくれる役割があります。

外壁と外部フードの間に変形シリコンシーリングを充填し、隙間を埋めました。
いずれシーリングが劣化して隙間ができ、雨水が浸入する可能性もあるため下部にはシーリングを打たずに隙間を開けてあります。
万が一雨水が入った場合下部の隙間から雨水が抜けるため、内部に雨水が入り込む事はありません。

マスキングテープを剝がし、変成シリコンが完全に乾いたら外部フードの取り付けは完了です。

2階に換気口がなく、室内に熱がこもるテラスハウスの換気設備設置工事が完了しました。
給気口と排気口を住宅の対面に設ける事で、室内の空気が循環される様になりました。
まだまだ暑い時期が続きますが室内に熱がこもる事がなくなり、快適にお過ごしいただける様になると思います。
お客様にもとてもお喜びいただけました。