銅雨樋に穴が空いている部分が複数ある状態

雨樋には写真のような穴がいくつか見受けられました。これでは軒下や外壁を汚してしまいますね。
穴が空いた原因ですが、経年劣化によるものもありますが瓦の釉薬によるものだと考えられます。
この釉薬は銅を溶かしてしまう性質があるのです。このお家の雨樋は銅製の雨樋になるので雨などによって流された釉薬により溶かされて穴が空いてしまったということです。

過去に補修をした部分も発見

雨樋の一部分には防水テープが巻き付けられている部分がありました。どうやら過去に補修を行ったみたいですね。
ただこれでは長持ちしづらく見た目もよくないので、こういった補修がされている方がいれば直すことをお勧めします。

現場調査時のブログはこちら

＊いわき市にて雨漏りが発生したお家の屋根調査。谷と雨樋に穴が開いてしまっていた

穴が空いた銅雨樋の部分補修作業

穴が空いてしまった部分の補修ですが、小さな銅板を取り付けて塞ぐこととなりました。
このままでは接着力が弱くなってしまうので穴が空いている周辺にプライマーという塗料を塗っていきます。これは密着性を上げる塗料になります。この上にシーリング材を塗布します。

関連記事

＊屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

小さくカットした銅板を取り付け

小さめにカットした銅板をシーリングの上にのせて押し込み既存の雨樋と密着させていきます。
さらに上からもう一度シーリングを塗布して凹凸が出ないようになるべく平らにしていきます。そうしないとここに流れてきたゴミが引っ掛かって詰まらせてしまう可能性があるためです。

これで穴部分の補修は完了になります。

集水器から竪樋までの部分を交換

雨樋の部分交換は、集水器から竪樋までの部分を取り外して新しいものに取り換える形になっています。
集水器を結んでいる針金を外して雨樋に引っかけている部分を外せば簡単に取り外すことが出来ますよ。

新しい集水器を取り付け

既存の集水器を外した部分に新しい集水器を取り付けていきます。集水器の下部にはくの字に曲がったエルボというものを取り付けます。エルボは雨樋の角度を変えるためのものになります。これにより伸ばしたい部分に雨樋を向けることが出来ますよ。

竪樋までの長さで樋をカットして施工

最後に竪樋から集水器のエルボまでの長さで樋をカットして取り付けていきます。
ジョイント部分には接着代を塗布しているので外れる心配もないですよ。

関連記事

＊雨樋の種類と素材を解説！交換・修理時に確認したい雨樋基礎知識

部分補修・部分交換完了

穴が空いた雨樋

集水器から竪樋まで

以上で部分補修・部分交換完了になります。
これで雨樋から雨水が漏れてくることは無くなりました。ただ軒樋部分は既存の銅雨樋なのでまた穴が空いてしまう可能性があります。定期的に確認しておく必要がありますね。

『街の屋根やさんいわき店』では無料点検を行っています。お家に異常などが発生していたらお気軽にお問い合わせください。お見積もりやご相談も無料で行っています。

関連記事

＊街の屋根やさんの無料点検でお住まい全体の不安も解消！