雨樋から雨水があふれてしまう状況

　君津市南子安にお住いのお客様はお隣さんに雨が降るたびに、一部の雨樋から雨水があふれてしまっているとお隣さんよりお聞きになったそうです。

　ご自身では建物裏手になっていることもあり、なかなか気が付かなかったそうです、数年前に屋根外壁塗装工事をおやりになったばかりで、不具合が生じるとはなおさら思わなかったそうです。

　雨が降ってしまうと確かに雨樋部分から雨水があふれてしまっており、雨水が飛び散っている状態だったそうです。

　近くの工事店を探してみたところ私達、街の屋根やさんを見つけ、なぜあふれているかをまずは現地調査してもらいたくお問い合わせをしていただきました。

現地調査を実施しました！

　雨樋は屋根に上がらないと状況が確認できませんので、調査時は屋根より雨樋状況を確認いたしました、雨樋を見てみると苔は発生していましたが、直接雨樋に異物が入り詰まっているようには見えませんでした。

　分譲地であるので周りから落ち葉や異物が入り込む様子はなく調査時にはわかりませんでした。

　竪樋をたたいてみると確かに詰まっている音がするので、異物が混入しているか、雨樋に不具合が生じているかのどちらかです。

　雨樋は部品ごとに取り外しができないようにボンドで固定していますので、今回は部分的なこともあり、パーツを交換することになりました。

解体して中を見てみると

鳥害による雨樋の詰まり

　今回雨樋を解体したところ、合わせ枡Ⅱ型部分で詰まりが発生しており、中にはびっしりと鳥の巣が詰まっておりました。

　上合枡部分には鳥の巣の痕跡がないことから、鳥の巣をつくり途中で雨で流されてしまった可能性があります。

専用ボンドで固定します

　今回の雨樋交換工事で使用した建材はセキスイアートフェイスY60という角樋タイプになります、４隅にサジ面を施した正方形設計で、モダンなデザインで構成されています。

　雨樋のほとんどが硬質ポリ塩化ビニル管で部位ごとに専用ボンドで固定するようになります、ボンドは塩化ビニルをほんの少し溶かすことで隙間ができなく固まると雨水が漏れないようになります。

　工事では合わせ枡Ⅱ型部分に前回の工事では竪樋が少々長く内部で隙間が少なく詰まってしまって雨水のオーバーブローが生じてしまっていたため、少々工夫をして合わさる部分に余裕うを持たせ、少々の遺物が流れるように工夫をしております。

雨樋は廃盤になる可能性があります

　今回の工事は部分的雨樋交換ですが、弊社の最低作業料金と建材の工事費となり税込み４万円の交換工事費となりました。

　雨樋は頻繁にデザインが変わってしまうことがあり、修理ができないこともあります、廃盤になってしまうと部分的な交換工事ができなくなってしまうこともあり、そういった場合にはすべてのつながっている部分まで交換しないといけないこともありますので、必ず専門業者にお問い合わせをしてください。

落ち葉除けネットで詰まり防止になります

　雨樋は、建物の屋根から流れてくる雨水を集め、地上に排水する重要な役割を果たしています。この役割を通じて、建物の基礎や周囲の土地を保護し、水害や浸水を防ぎます。さらに、雨樋は屋根周辺の風通しを確保し、雨樋の凍結を防ぐ役割も担っています。

　雨樋のメンテナンスやトラブル対策は、高所での作業が必要な場合もありますが、定期的な点検や清掃を行うことで、雨樋の効果的な機能を維持することが重要です。

　雨樋は建物の健康を保つために欠かせない装置であり、適切な管理と保守が必要です。

　また、清掃だけでなく、落ち葉除けネットの設置などの対策も効果的で雨水の誘導に支障が出ないようにできる建材です、雨樋の詰まりに何度もお悩みになるのであれば一度検討することもお忘れなく。