ホーム > 茅野市蓼科:アスファルトシングル葺き別荘屋根の劣化診断:雪割…
茅野市蓼科:アスファルトシングル葺き別荘屋根の劣化診断:雪割り屋根がポイント
更新日:2024年7月12日
みなさんこんにちは。いつも街の屋根やさん松本諏訪平店のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
先日、茅野市蓼科の別荘の屋根を劣化診断いたしました。
東京にお住いの別荘オーナー様からのご依頼で、屋根に不安があるので一度見てメンテナンス方法を提案してほしいというご依頼でした。
お客様がこちらにお越しになるタイミグに合わせて伺うことにしました。
別荘は母屋と離れの2棟からなる建物で、築30年以上経っている、平屋のアスファルトシングル葺きの屋根でした。
過去に母屋の煙突周辺から雨漏りがあり修繕したことがあるそうです。
屋根に上り、隅々まで調査させていただいたその様子をご紹介します。
街の屋根やさん松本諏訪平店では有資格の経験豊富なスタッフが屋根の劣化症状に応じて適切なメンテナンス方法をご提案しています。
屋根にお困りごと、お悩み事、不安、不満をお持ちの方、一度街の屋根やさん松本諏訪平店までご相談ください。
お問い合わせは下の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
〇今回の現場の茅野市ってこんな街
茅野市は日本のほぼ中央に位置する人口5.5万人ほどの八ヶ岳連峰のすそ野に広がる高原都市です。
都心からおよそ2時間とアクセスもいいリゾート地です。
蓼科高原、車山、白樺湖など八ヶ岳の大自然に恵まれているほか、縄文時代の国宝土偶「縄文のビーナス」「仮面の女神」に代表される歴史的遺産でも有名です。
茅野市役所は日本一標高が高いところ(801m)にある市役所です
◆アスファルトシングルについて メリットとデメリット
今回診断したアスファルトシングルについて解説します。
アスファルトシングルはガラス繊維のシートを基材に、アスファルトを浸透させて表面を着色した天然石を吹き付け接着してコーティングした屋根材です。
メリットとして
◆軽量なので建物への負担が少ない 耐震性にも優れています
◆薄いので加工しやすく複雑な形状の屋根にも対応できます
◆比較的リーズナブルな屋根材です◆落雪しにくいので雪止めが必要ありません
◆金属屋根と比べて雨音がほとんど気にならないと思います
デメリットは
◆耐候年数は15年~30年でガルバリウム鋼板や瓦の耐候年数には劣ります
◆劣化したアスファルトシングルは強風で切れる危険があります
棟部分は屋根材に直接釘打ちしているため強風で飛んでしまう危険があります
耐風性に劣るため特に沿岸部には不向きです
◆断熱層や断熱材を用いることができないため、ほかの屋根材に比べて断熱性が劣ります
◆表面がザラザラしているので落ち葉などが残りやすいです
◆薄く軽いがゆえに経年で反ってしまうことがあります
蓼科地区の別荘の屋根で比較的多く使われているのがアスファルトシングルという印象です。
左が母屋の屋根、右が離れの屋根です。
母屋は2方向に勾配がある切妻屋根です。
離れは切妻の雪割り屋根になっています。
雪割り屋根とは、通常勾配に沿って落ちる雪ですが、玄関の上など雪が落ちてほしくないところに、勾配方向の違う屋根を付けて、雪を割って左右に落とす仕組みの屋根です。
右の写真が離れの雪割り屋根です。このお家は玄関ではなくバルコニーに落ちないように雪割り屋根が設けられていました。
雪割り屋根には谷ができるのですが、この谷が厄介な問題を起こしていました。
谷については後程詳しく解説します。
アスファルトシングルの現状を見てみましょう。
デメリットで書いたように、アスファルトシングルは経年で屋根材が沿ってしまう、というのが欠点の一つです。今回の屋根にはその傾向が顕著に表れていました。
また、表面の着色天然石層が剥がれて、もとは黒に近い色だったと思いますが、基材の色が透けて白っぽくなっています。
アスファルトシングルは状態が良ければ塗装でのメンテナンスも可能ですが、築年数からも状態からも塗装でのメンテナンスはできません。
新しい屋根を上からかぶせるカバー工法をおすすめします
母屋のリビングに薪ストーブがあり、その煙突が屋根に立てられています。
屋根に屋根材以外のもの、煙突やトップライトなどがあると、そこが雨漏り危険箇所です。
このお家も過去に煙突からリビングに雨漏りしたことがあるそうです。
お家を立てた工務店さんが補修したそうで、それ以降雨漏りはないとのことですが、今後雨漏りにつながりそうなところはありました。
新築時、煙突を立てる前に屋根材を二重張りして防水をしていますが、その一部が切れてなくなっていました。
この時点で雨漏りがあってもおかしくありません。
煙突の裏側、勾配の上の部分にここに雪がたまらないようにする仕組みがありました。
これも雪割りと言います。
積もったり上から滑り落ちてきた雪が煙突上部にたまらないように、雪を割って横に逃げるようにしています。
また、上から流れてきた雨も直接煙突に当たらず、横へ流れる仕組みにもなっています。
右の写真の赤いラインにコーキングで補修した跡がありました。過去の雨漏りの原因の一つだったのでしょう。
ただ、コーキングは紫外線や風雨で劣化します。このコーキングもひび割れなどが見られました。
ここが雨漏りの原因だったとしたら、そろそろ手を入れてあげないといけません。
ルーフィング(防水シート)を煙突側に立ち上げて、壁水切りを付けて煙突側に水が流れない仕組みを作って、絶対雨漏りしない施工をします。
離れの雪割り屋根の状況です。
雪割れ屋根は勾配の違う屋根を設けることで、雪や雨が真下に落ちず、横に流れるようにした屋根です。
下り勾配の方向が違う屋根がぶつかってできる入隅(いりずみ)を「谷」といいます。
右の写真の①の勾配と②の勾配がぶつかる黒いラインが谷です。
雪割れ屋根は必ず谷ができます。
屋根全面から流れた雪や雨が2本の谷に集中します。一番水が流れる部分なので、防水性が非常に重要なのですが・・・
谷を上から見ました。
二重張りに防水効果があるかは疑問ですが、その二重張りも谷樋(たにどい)もなく、下にルーフィング(防水シート)はあると思いますが、防水性はほとんどないと思います。
しばらくは屋根材やルーフィングが防水してくれていたかと思いますが、そのうち屋根材もルーフィングも耐えられなくなってしまったようです。
その結果、谷の一番低いところに水が集まり、その裏側の軒天が濡れて腐食してボロボロになっていました。
一番外側の軒天の板材がボロボロなので、屋根の中の野地板や垂木などの構造体にも影響があると思います。
軒天の板材は交換しなければなりませんが、野地板や垂木も交換しなければいけない状況だとちょっと手のかかる工事になるかもしれません。
軒天を剥がしたときに確認する必要があります。
谷の部分は、左の写真のように先に谷樋(谷板金)を入れて、屋根材を取り付けます。
これで谷からの雨漏りは心配なくなると思います
全体的に防水性が低下しています。
金属屋根を重ね葺きするカバー工法で、屋根全体、雨漏りの危険がある煙突周囲、現在進行形で雨漏りしている雪割り屋根の谷部分の防水性が上がり、雨漏りの心配がない屋根になります。
街の屋根やさん松本諏訪平店では屋根の調査、点検、お見積もりは無料で行っています。屋根にお悩み、お困りごと、不安なことがありましたら一度街の屋根やさんにご相談ください。無料点検のご案内、お問い合わせはそれぞれ下の画像をクリック!お問い合わせはフォームからメールでお気軽にどうぞ。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-matsumoto@email.plala.or.jp
株式会社イトウ住建
〒399-0734
長野県塩尻市大門四番町6-5
長野県の加盟店一覧
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane.iida@tanoshi-reform.com
株式会社たのしいリフォーム
〒395-0811
長野県飯田市松尾上溝6314-2
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。
弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。
弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。