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水戸市で斜めに降る隅棟を1本取直しながら全体的な漆喰の詰め直し
【工事のきっかけ】
飛び込み業者さんに「棟瓦がずれています」と指摘され、市内の瓦屋さんに見積りを出してもらったところ、相場よりも高く感じたため、当店へご相談をいただいたことがきっかけです。
4本の隅棟の内の1本に棟瓦や熨斗瓦のずれが見られ、漆喰の剥がれも確認できたことから、一旦棟を撤去して再度取り直す工事をご提案しました。
黒ずみやひび割れなど、比較的症状が軽い他の3本の隅棟と大棟に関しては、新規の漆喰を詰め直す方法で、美観にも十分に配慮しました。
基本情報
- 施工費用:30.8万円(足場費用・残土処分費含む)
- 使用材料:なんばん漆喰・モルタル接着増強剤・垂木・シーリング材
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日ご紹介する工事は、水戸市で行った漆喰の取り直しと詰め直しについてです。
「取り直しと詰め直しの違いってなに?」と思われる方も多いと思いますので、まずこの違いから簡単にご説明しましょう( ´͈ ᵕ `͈ )
瓦の固定や接着に用いられる漆喰は、時間の経過とともに徐々に劣化していきます。屋根に悪影響を及ぼさない前に、定期的なメンテナンスが必要ですが、その際に行う漆喰工事は大きく2種類に分かれます。
【漆喰詰め直し工事】
傷み始めた漆喰を取り除き、新しく詰め直す方法です。漆喰の崩れや剥がれなどの劣化症状が、比較的軽微な場合に行われます。
【棟瓦取り直し工事】
棟瓦を一旦取り外し、新しい漆喰を詰め直して再度積み直す方法です。瓦のずれや崩れ・剥がれなどがひどい場合に行われます。
飛び込み業者さんに「棟瓦がずれていますよ」と声をかけられたお客様は、水戸市内の瓦屋さんに見積りを依頼したそうですが、想定していた金額よりも高く感じられたらしく、念のため他でも見てもらおうと、当店にご相談を寄せてくださいました。
寄棟(よせむね)屋根のお客様のお宅は、一番高い位置の大棟から軒先に向かって隅棟(すみむね)が斜めに降る構造で、その隅棟の1本に不具合が見られました。
棟の頂上に被せられる半丸の棟瓦と、その下の平たい熨斗瓦(のしがわら)に所々ずれが生じ、隅棟自体も歪みが出ています。
漆喰も劣化が進み、剥がれた箇所の葺き土が崩れ、固定力が弱っている状態でした。
漆喰が剥がれた隅棟
ひび割れた大棟の漆喰
他の3本の隅棟は瓦ずれはなく、漆喰が剥がれている程度です。
熨斗瓦が高く積まれた大棟はひび割れがあるものの、取り直すまでには重症ではありません。
よって今回は、棟瓦と熨斗瓦がずれた隅棟を取り直し、残りの隅棟と大棟は全体的に漆喰を詰め直す工事で対応することになりました(๑•̀ •́)و✧
ちなみに最初に訪問した業者さんは、どんどん話を進め梯子を架けて屋根に登ろうとしたものの、結局調査は行わず。車は離れた他県ナンバーで、態度や雰囲気もかなり怪しかったようです( ´•ᴗ•ก )
早速漆喰工事を開始します!
内部の葺き土(ふきつち)が流出し、土台が不安定になっていた隅棟の取り直しから着手しました。
漆喰を詰め替えて新たに棟を形成するため、これまでの棟を解体します。
撤去跡に残った葺き土は、本来棟を安定させる土台の役割を担っていますが、漆喰が剥がれることで崩れやすくなり、棟を支えられなくなってしまうのです(>_<。)
再利用する棟瓦と熨斗瓦は、滑り落ちないように屋根の平面に木材を渡し、並べて一時保管しておきます。
今回使用するのは
なんばん漆喰(シルガード)です。
主成分が石灰の従来の漆喰に、シリコンや油脂などを加えたもので、耐久性や耐水性が一段と向上した現代版の漆喰と言えるでしょう。土台もこれ一つで作れるため、以前のように葺き土を使う必要はなくなりました。
白色と黒色があり、お好みで選んでいただくことができますが、場所によって使い分ける場合も多いかもしれません((*^^)v
2本通した垂木を包むように、盛り過ぎに気を付けながら、白のなんばん漆喰を詰めていきます。
その上に順次の熨斗瓦を設置し、以前と同様の2段重ねにします。
隠れて見えない部分には黒のなんばん漆喰を用い、棟瓦を1枚ずつ配置しながら銅線でしっかり緊結しました。
隅棟の取り直し工事が終了しました!
土台の劣化で瓦ずれを起こしていた棟は、なんばん漆喰で積み直され、歪みも綺麗に解消されましたヾ(*ˊᗜˋ*)ノ
隅棟の三日月漆喰を撤去中
大棟の鬼巻漆喰を撤去中
続いて、残りの3本の隅棟と大棟の漆喰詰め直し工事に入ります。
熨斗瓦下の三日月型の部分を覗き込み、専用の工具で漆喰を一つずつ取り除きます。
棟の先端の鬼瓦の周囲も同様に、傷んで弱った漆喰を撤去しました。
ぱらぱらと小さな欠片となってこぼれてしまうので、瓦のサイズに合わせて作った塵取りで剥がした漆喰を集め、万が一にも屋根を転がって下に落ちることのないように十分配慮しています(ᴗ͈ˬᴗ͈)
漆喰の詰め直しに欠かせないアイテムが、
モルタル接着増強剤です。新しい漆喰の密着度を高めるためのもので、当店ではこちらの接着増強剤を塗ってから、詰め直しを行っているんです
(•̀ᴗ•́)و ̑̑
三日月型の奥まった狭い場所にもスムーズに使用できるように、細いノズル付きのスプレーボトルに入れ、ピンポイントで塗布します。
この一手間で漆喰の耐久性や仕上がりの質が変わる言っても過言ではなく、せっかく詰め直した漆喰が数年後にぱかっと外れてしまった!…といった残念なことにはなりませんので安心してくださいね。
下地に接着増強剤を馴染ませ、必要な分をその都度捏ねて用意したなんばん漆喰を、手際よく詰めていきます。
漆喰用の鏝で下方向の瓦に力を加えて漆喰を塗り、今度は上方向に押し付けるイメージで漆喰を詰めるという、職人技が際立つ手法で作業を進めます。
最後に表面を均等に整え、一つの三日月漆喰が完成します。
追加の漆喰を何度も捏ねながら、一連の工程をひたすら繰り返し、全ての詰め直しが無事に完了しました!
固定力が弱り瓦がずれていた隅棟の1本を取り直し、残り3本と大棟は漆喰を詰め直す方法でメンテナンスを行いました。
瓦屋根の寿命は大変長く、大きな災害に見舞われない限り50年以上と言われています。しかし瓦が劣化しなくても、耐用年数が約20年の漆喰は、先にひび割れや剥がれなどで傷んできます。
もし家を建てられて20年程度経過している場合は、一度専門の業者に詳しく点検をしてもらった方がいいでしょう。街の屋根やさん水戸店では、茨城県内全域で無料診断を実施してます。
「今まで見てもらったことがない」「漆喰が剥がれているみたい」等々、お気軽にご相談くださいね(๑’ᵕ’๑)
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