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射水市にて!地震の影響により歪んだ棟瓦の修理がはじまりました
更新日:2024年6月4日
棟瓦の積み直し(取り直し)工事とは?
既存の棟瓦を解体し、一旦取り外します。
棟瓦の土台をつくり、取り外していた棟瓦を再度設置します。
こちらの射水市のお客様のご自宅の屋根は、大屋根(2階)と1階部分の下屋根があるのですが、今回は1階部分の下屋根から棟瓦の積み直し工事を行っておきます!
1階部分の棟は「のし瓦」が5段積まれており、歪みがでている状態でした。
漆喰部分も黒くなっています。
こちらの歪んでいる棟瓦を解体して、取り外していきます。
漆喰とは??
棟瓦の隙間を埋めてるために使われています。雨の侵入を防いでくれる役割もあります。
棟瓦を取り外しました。棟瓦の際にある桟瓦(
屋根の平面部分にたくさん使用されている瓦)も一度、取り外していきます。
「強化棟」と呼ばれる金具を屋根の下地部分に均等な間隔で取り付け、
棟の一番端になる、巴瓦と鬼瓦を固定するステンレス線は、ステンレス製の釘に巻き付けました。
「面戸瓦」を瓦の凹にあわせて並べていきます。向かい合っている面戸瓦は銅線でつないであります。
棟の端の部分にシルガードを詰め、棟の一番端の面戸瓦にのみ漆喰を塗っていき、巴瓦を上から被せてゴムパッキン付のステンレス製ビスで固定します。
先程、ステンレス製の釘に巻き付けてあったステンレス線を、写真で見ると巴瓦の右端にある小さい穴の中に通します。
シルガードとは
瓦のすき間部分に白くなっている部分があるのをご存じでしょうか?その部分が漆喰になるのですが、
シルガードは通常の漆喰とは違い、シリコンや防水剤が入っているため防水性に優れています。
葺き土の代わりとして使用することができます。
鬼瓦にもステンレスを通し、鬼瓦を設置します。
ステンレス線で固定することにより、鬼瓦が強風や揺れなどの影響によりズレるのを防いでいます。
面戸瓦をシルガードで固定し、更に上からシルガードを詰めていきます。
シルガードを詰めた上に、角材を設置します。
面戸の部分に「漆喰」を綺麗に整えながら(外から見える部分になるので)塗っていきます。
つぎに、角材の上に「のし瓦」を設置していきます。まずは一段目の「のし瓦」。向かい合っているのし瓦はズレないよう、銅線で固定されています。
のし瓦の1段目の上にシルガードを詰め、のし瓦の2段目も重ねて設置していきます。
強化棟と呼ばれる金具の上に芯木をのせて固定します。
芯木のまわりにもシルガードを詰めていきます。
のし瓦の3段目を上に重ねて設置し、シルガードを詰めていきます。
のし瓦の4段目、5段目も同じ工程で設置していきます。
のし瓦の5段目の上に最後のシルガードを詰め、棟瓦の一番てっぺん「冠瓦」を被せていきます。
冠瓦は
ゴムパッキン付のステンレス製ビスで固定します。
大屋根(2階部分)の棟瓦積み直し工事は、こちらの1階屋根部分とは違う乾式工法と呼ばれるハイロールを使用した工事を行っていますので、また現場ブログ・施工事例のほうでご紹介します!!
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