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大阪市阿倍野区にて3階建住宅の室内に雨漏り|屋上は防水やパラペット等劣化箇所が多数見られメンテナンス時期を迎えていました
更新日:2024年4月1日
こんにちは、街の屋根屋さん堺店です。
本日は大阪市阿倍野区にて雨漏り点検の様子をご紹介します。
こちらの住宅は3階ベランダ庇のモルタルが割れて落下しそうになっており、調査を行いました。
その際に
「実は室内にも雨漏りしています」とご相談を受け、室内の雨漏り調査も行う事になりました。
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前回の現地調査の様子
3階天井の点検口を中心に雨漏りが発生していました。クロスは剥がれかけて雨染みがあり、点検口のボードは水分と湿気を含んで変形しています。この状態では相当雨漏りが進行していると見られます。現在は使用していないエアコンの取り付け部からも雨漏りが起こっている様です。
こちらの住宅の屋根は陸屋根の屋上になっており、屋上には雨漏りの原因となりやすいものがいくつもあるため丹念に原因を調査していきます。
屋上に上がり、雨漏りの原因を探っていきます。
17年前に防水工事を行なっており、色褪せはあるものの防水層のひび割れ等は見られませんでした。屋上防水の耐用年数は一般的に10~20年となっていますので、そろそろメンテナンスを行った方が良い時期でしょう。
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屋上防水とは?防水工事の種類・価格などを比較解説
ドレン周りの点検を行うと、黒ずみ・コケが発生してゴミが溜まっていました。このようにドレンを覆う目皿にゴミが溜まっていと雨水が適切に排水されず、雨が降るとドレン周辺に水溜まりができてしまう場合があります。その跡が黒ずみとなって残っているのかもしれません。
また、
コケが生えているという事は周辺の水はけが悪くなっていると考えられます。ドレンが詰まる事で水はけが悪くなって水が溜まり、湿気を含みコケが発生しているのだと思われます。
水はけが悪くなり、その部分の防水性が低下するとそこから雨水がじわじわと染み込んでいきます。すると真下は室内であるため、室内に雨漏りが起こってしまうという事になります。
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屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ
塔屋(とうや)の点検をします。
屋上部分に設けられた小規模な建屋を、塔屋と呼びます。主に、屋上へ出る為の階段室・収納などに用いられています。
出入り口ドアサッシのコーキングに切れがありました。コーキングが切れると、この隙間から雨水が侵入して雨漏りが発生してしまいます。
コーキングの打ち替えを行った方が良いでしょう。
塔屋に取り付けられているアンテナは錆びが進行しており、壁面にも錆びが移ってしまっています。アンテナの錆びがさらに進行すると、アンテナ自体が倒壊してしまう危険性があります。
壁面には何かが設置されていたと思われる穴がありました。
補修が行われていないため、ここからも雨水が入り込んでいると思われます。
パラペットには金属製の笠木(かさぎ)が取り付けられていますが、経年劣化によって色褪せがありました。
笠木下部の立ち上がり部分にコケが発生しているのを見ると、
笠木天端、もしくは周辺の水はけが悪くなっていると思われます。▶
意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り
笠木には手すりが取り付けられていますが、取り付け部にコーキング打設などの防水がされておらず、恐らく当初から付いているパッキンのみの状態なので劣化して隙間から雨水が侵入している可能性があります。ここから侵入した雨水が外壁や内部を伝い、雨漏りに繋がっていると考えられます。
手すりを撤去し、防水処理をした上で笠木を交換して雨水を侵入させない工事を行なう事をご提案します。
パラペット・笠木から侵入した雨水は外壁の内部を伝い、ALC外壁が劣化している事も併せてこの周辺の雨漏りは特に進行していると見られます。進行した雨漏りが室内に漏れ出し、さらに3階ベランダの庇のモルタルを破断させたのでしょう。
現在使用していないエアコンからの雨漏り原因は、エアコンの配管穴周りの防水処理の劣化ではないかと思われます。
エアコンを取付ける際に、配管とドレンホースを通す為の穴が壁に開いています。
その穴の周りには、雨水が浸入しない為の処置でパテやコーキングが使用されていますが、硬化しひび割れや剥がれが起れば、雨水が浸入し雨漏りの原因となってしまいます。
不要なエアコンは室外機・配管と共に撤去して穴を塞ぐ事をおすすめします。
室内の雨漏り調査が完了しました。
雨漏りがかなり進行しており雨漏りの疑い箇所が複数ある事をお客様にご説明し、まず外側からの雨漏りを止める工事をご提案しました。
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