こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
今回は熊本市東区の店舗にて雨漏りのご相談があり、現地調査を行った様子をご紹介します。
店舗の天井には5箇所で雨漏りがあり、折板（せっぱん）屋根を点検するとビスの浮きやコーキング切れなど雨漏り原因が多数見られました。
折板屋根は台形が連なった形状をしており、強度・耐久性の高い屋根材です。
しかし、金属製なので錆びには弱く、劣化すれば雨漏りする為、定期的な点検・メンテナンスは必要です。
店舗や事務所などの屋根に使用される折板屋根の点検・メンテナンスも行っておりますので、お気軽にご相談くださいね。

店舗で雨漏りが発生したとご相談いただきました

店舗には計5箇所で雨漏りが発生していました。
2年以上前から雨漏りはあったそうですが、最近の大雨で状況が悪化したようです。
お客様もご利用される場所ですので、早く直したいとお困りのご様子でした。
▶雨漏り修理・雨漏り改修工事は街の屋根やさんへ

折板（せっぱん）屋根は劣化が進行していました

雨漏りの原因を調査するため、屋根に上りました。
こちらの店舗の屋根は「折板（せっぱん）屋根」と呼ばれる金属屋根でした。

折板屋根の特徴

折板屋根とは、0.6〜1.2㎜厚の鋼板を大きな台形上波型に折り曲げて成形した屋根材。
鋼板を波型に折り曲げる事で強度が向上し、薄い鋼板でも建物をしっかりと守ることができ、高い耐久性を持っているのが特徴。
シンプルな構造で、店舗や倉庫、駐輪場など様々な場所で使用されている。

折板屋根のメリット

折板屋根のデメリット

錆びやすい
金属製の屋根である為、経年劣化すると錆びが発生しやすくなります。
錆びが広がると雨漏りリスクが高くなる為、定期的に塗装などのメンテナンスが必要です。

断熱性・遮音性が低い
屋根下地がなく屋根材1枚で施工している為、外気や音を室内に通しやすい弱点があります。
「ぺフ」と呼ばれる断熱材を取り入れる事で結露などを軽減できる効果があります。

店舗の折板屋根には錆びが広がっていました

店舗の折板屋根には錆びが広がっており、雨漏りの原因になっている所が多数ありそうな状態でした。
詳しく点検を行っていきます。

ビスの浮き

ビスが浮いている事で、折板屋根に穴が開いている状態になっています。
押さえ板金を留め付けているビスが錆びて浮いてしまったようです。
新しいビスで締め直し、ビス頭にコーキングを打って防水するようにご提案します。

コーキングの施工不良で錆びが進行しています

折板屋根の端部に錆びが多く見られました。
本来こちらにはコーキングは打たないのですが、補修でコーキングを打っているようです。
裏側から錆びが出てきていると思われる為、コーキング打ち直しをご提案します。

室外機の架台周辺にもコーキング劣化がみられました

折板屋根の上には室外機が置いてあり、室外機を置く架台のコーキングも劣化で割れていました。
こういった所も雨漏りの原因になっていると考えられる為、コーキング補修をご提案します。

雨漏りの調査が完了！各所補修をご提案しました

店舗の雨漏り調査が完了しました！
屋根の折板は錆びが広がってビスの抜けなど雨漏りの原因も多数見られました。

折板屋根のメンテナンス方法について

折板屋根は金属の鋼板でできているため、錆びの発生が大敵です。錆びを予防する為の定期的なメンテナンスをご紹介します。

清掃
特に木々の多い場所では落ち葉や枝、鳥の巣などが屋根に堆積しやすくなります。
異物が溜まった状態では、雨水の水はけが悪くなって錆びが進行しやすくなる為、定期的に清掃して錆びを予防しましょう。

屋根塗装
塗装は屋根を保護し、耐久性を高める役割があります。
軽微な錆びで穴が開いていなければ、錆び落としを行った上で塗装を行う事で防水性が復活します。
▶屋根塗装・外壁塗装で屋根と外壁の防水性を回復させる

屋根カバー工法
錆びが進行して折板屋根に穴が開いている場合、塗装では雨漏りは改善しません。
上から新しい折板屋根を重ねる「屋根カバー工法」を行う事で、既存の屋根を剥がさずに雨漏りの解消ができます。
▶現在の屋根を新しい屋根で覆う、二重屋根になるのが屋根カバー工法

屋根葺き替え
折板屋根自体もかなり劣化がひどく、折板を留めているタイトフレームなども劣化している場合、全て交換できる葺き替え工事がおススメです。
工事の規模・費用は最も大きくなりますが、屋根が新築同様の状態になり、メンテナンス周期も伸ばす事ができます。
【参考】小屋の折板屋根を葺き替えた現場

▶折板屋根の改修方法、塗装・屋根カバー・葺き替えを徹底比較

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