大阪市阿倍野区にて庇のモルタルが剥がれて落下の危険｜ALC外壁が劣化して雨水が侵入している可能性があります
更新日：2024年4月3日
今回調査を行ったのはこちらの住宅です。
外壁にはALCという外壁材が使用されています。
ALCは耐水性が高くないため、塗膜が劣化すると外壁全体からじわじわと雨水が染み込んでいってしまいます。
住宅正面はALC外壁の上にセメント系接着剤でタイルが貼られていますが、そのセメントも水分を吸収してしまうため染み込んだ雨水がALC外壁まで到達していると思われます。
タイルの目地からも雨水が侵入している様です。
外壁の劣化が進行すると室内にも雨漏りが起こる可能性があるため、住宅の耐久性と防水性を保つためには塗装メンテナンスが欠かせません。
▶屋根塗装・外壁塗装で屋根と外壁の防水性を回復させる
落下してしまえばお客様はもちろんの事、近隣住宅や通行人にも危険が及んでしまうため早く撤去したいとおっしゃっていました。
洗濯物を干すための突っ張り棒を設置しているため、それが支えになっている状態でした。
突っ張り棒を外すと、きっとこちらも落下してしまうと思われます。
木下地にビスでパネルが取り付けられており、その上にモルタルを塗って仕上げている構造です。
木下地が腐食して固定力を失う事でビスが抜け、モルタルの重みに耐えきれずに落下しかけているのでしょう。
モルタルが綺麗に真っ二つになっているのは、パネルの境目に沿って割れたのではないでしょうか。
外壁やタイルの目地から侵入した雨水が庇まで廻り、木下地を腐食させた事がモルタルの破断に繋がったのではないかと思われます。
人の出入りの多い場所で、ベランダ庇の様に支えになる物もないのでモルタルが完全に剥がれて落下したら本当に危険ですね。
天端から侵入した雨水は外壁まで廻っていると見られ、タイルが浮いて割れてしまっていました。
ひび割れたタイルが地面に落ちている箇所もあり、侵入した雨水はこの様な影響も及ぼしてしまいます。
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