屋根材メーカーはほとんど認めない欠陥屋根材。

こんばんは、「街の屋根やさん明石・神戸店」です。
現場ブログへのご訪問、ありがとうございます！(^_^)

今回お問い合わせいただいた方は、神戸市西区の方で屋根からスレート瓦（コロニアル・カラーベスト共いう）

が庭に落ちているのを発見し「街の屋根やさん明石・神戸店」に無料点検のご依頼を頂きました。

屋根材が急に落ちてくるって考えるだけでも恐ろしいですよね。
2階建て大体6ｍ以上から落ちてきたものが体に当たれば大けがをしますし、頭なら最悪死亡事故にもなりかねません。

それが敷地内でなくもし、歩行者通路などでしたら知らない方にケガを負わす危険もあります。

そんな危険なスレート瓦が実は1990代後半から2007年前後に建てられた建物のスレート瓦材がこれにあたります。
今回は「レサス」と呼ばれる旧松下電工（現KMEWと合併）の屋根材で他にもこの時期に作られたスレート瓦材は弱く・脆い特性を持っていて、塗装を行っても強化されません。（私たちは欠陥商品と呼んでいますがメーカーはほとんど認めません）

何種類か各メーカーから出ていますので、この当時に新築を購入（しかも屋根はスレート瓦）された方は、メンテナンスの際に仕様書をご用意されることをお勧めするとともに、築8年以降から屋根材によってはひび割れが多数出てきたのを見ておりますので、
早めのメンテナンス、この場合はカバー工法か葺き替え工法をお選びください。

なぜスレート瓦の欠陥商品は何年も出回ったのか？

実はある規制がかかる前はスレート瓦には大体10～15％ほどのアスベストを含んでいて、非常に強固なものでした。

ですから屋根材以外にも色んなものに含有されています。

ただ、屋根の上についているアスベスト含有スレート瓦はそれ自体は危険なものではありません。将来増築などでカットする、葺き替える際にカットするなどすると飛散の恐れがあります。

ですので、通常の生活では神経質になる必要はありません。

ただ、阪神・淡路大震災での粉塵や、兵庫県尼崎市での昔からの工場でマスクもなしで石綿（アスベスト）作業をされ病気になった方々が他の地域より圧倒的という事実に、健康被害を危惧し、2004年に定められたアスベストに関する規制がでました。

この規制をクリアする為に、アスベストを使用せずに製造・販売されたノンアスベスト屋根材は、急遽アスベストを使用しなくなった為、どのメーカーのスレート屋根材も耐久性に乏しく、不具合が多く報告されはじめ、2007年前後に生産されなくなったのです。

これが1990年後半から2007年前後に作られた欠陥商品が世に出回った理由です。

今回屋根から落下した「レサス」旧松下電工（現KMEWと合併）の状態を見ていきます。

左の写真が大体の全景になりますが、大きな違和感は感じませんね。

少し各面の塗装の劣化具合が違うかな？
と思う程度です。

では右側の写真、向かって左側を撮っています。
ここでも欠陥商品じゃないか！というような雰囲気はありません。

少し臭くなってきましたね。
白い筋のところあたりがもうすぐ塗膜を突き破ってひび割れになりそうな感じです。

後上段と上から2段目に反り返りがありそうです。

でも、まだまだこれを見て欠陥商品とは思わないですよね。

左の写真ですが、さっきの白いすじっぽいひび割れが顕在化した感じです。
右の写真になると、問題が大きくなってきて普通はこんな感じに横にひび割れを通り越して割れにはならないです。
これも落下の危険があります。
屋根材は釘で固定されてますのでそこからひびが入ったり、歩き方を知らない人が乗ったりした時や飛散物などによりひびが
でやすいのですが、通常右のようなひび割れは出ません。
でも、まだこれで欠陥商品とは言いずらいですよね（くどい！！）

では次の写真を

これです！！

写真右側は欠落して防水シートが見えています。
この部分が地面にらっかしたんですね。

その下も続きでいつ落下しても不思議ではありません。

また、中央うえにもひび割れではなく、割れに相当する状態のスレート瓦があります。

因みに今は落下によるけがの心配を中心に書いておりますが、防水シートが直接露出しても、破れない限り急に雨漏れは起きません。
しかし、直射日光を直に受けることにより、硬くなり劣化スピードが速くなります。
また、この防水シートも屋根からの釘で貫通されていますので破けやすいし、水が入りやすくなってきています。

このような状態にを把握したら、直ちに信頼のおける屋根やさんや工務店に相談して、部分工事ではなく前面のメンテナンスをしてもらいましょう！

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