塩尻市・安曇野市：それぞれの屋根工事で使った違うルーフィングの比較
更新日：2024年2月13日
今日は屋根の防水に欠かせないルーフィングを、塩尻市広丘と安曇野市豊科で使ったものを比較しながらご紹介します。
屋根の下地の構造は一番下に垂木と言われる角材が屋根の一番頂上の棟（むね）から軒先（のきさき）に向かって取りけられています。垂木の上に野地板（のじいた）というベニヤが敷き詰められ、その上に下葺き材と呼ばれるルーフィング（防水シート）が敷かれています。屋根の下地といえばこの3層構造になります。下葺き材の上にようやく金属や瓦などの屋根材が取付られます。
垂木や野地板は木材なので当然防水性はありません。万が一屋根材の下に水が入った場合、その水の侵入を防ぐのがルーフィングという防水シートです。
左の写真は塩尻市広丘の屋根葺き替え工事です弊社で最もよく使っている株式会社チャンピオンのチャンピオンルーフィングを採用しました。
一般的によく使われているアスファルトルーフィングに比べて、引裂強度が約５倍と破れにくく、樹脂製のエンボス加工（凹凸）がある為滑りにくいという特徴と、この凹凸がある為屋根材との間に空間が出来て通気性と通水性が保たれています。タッカーというホチキスの大きいもので止めていきます。軽量で施工しやすいことがメリットですが、ややお値段が高めな点がデメリットです。
一方こちらは静岡瀝青工業株式会社の改質アスファルトルーフィングです。現場は安曇野市穂高です。アスファルトルーフィングとは道路の舗装で使うアスファルトをフェルトの原紙にしみ込ませたものです。これにより道路と同じ防水性を持たせていますが、耐久年数が比較的短いため、アスファルトルーフィングに合成ゴムや合成樹脂を混ぜて強度を持たせたものが改質アスファルトルーフィングです。今回使ったものはシール状になっていて貼り付けるタイプのものです。丈夫で特に屋根材の状態が悪い時に効果を発揮します。お値段が高いのがデメリットです。
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