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【お問い合わせのきっかけ】
担当:谷
君津市折木沢にお住まいのお客様は、お隣の大きな日本家屋が空き家になり購入したそうです。 大きな日本家屋でお隣さんの事もよくご存じだったそうで、お隣さんが退去後取壊すと聞き、こんなに立派な木材を使用して建てられた建物をそのまま壊す事が、勿体ないと考えどうにか、後世に残せないかと考えたそうです。 只屋根の破損状況が大きくこのままではいけないと考え、初めは修理を考えたそうですが、金属カバー工事をしている事と、下葺きの茅を直せる業者がなかなかいなく、お困りになりインターネットで探してみて、何社か選んだうちの一社が私達、街の屋根やさんだったそうです。 茅修復工事は、今後の維持費と屋根修理がなかなかできない事から、葺き替え工事を検討したそうです。 その中でも、屋根が破損していて雨漏りが生じている事から、放置していてもどんどん住宅の劣化が進んでしまう物だけなので、私達、街の屋根やさんでは年内工事が出来る事と色々な屋根工事の実績を考え工事をして頂くことをお決めいただいたそうです。
担当:谷
まずはお問い合わせを頂き現地調査を致します‼
茅葺と言う事もあり急勾配な事と、登っては「屋根建材の破損の恐れ」いけない屋根になっています。
屋根の調査はドローンにて航空から安全に調査致しました
君津市折木沢にお住まいのお客様は、お隣の大きな日本家屋が空き家になり購入したそうです。
元々大きな日本家屋で、築年数も70年~80年位経過しているそうでした。屋根の一部分が破損しており雨漏りも発生していました。
元々茅葺屋根になっており築年数も経過している事から、だいぶ前に金属系屋根をカバーしていたそうです‼
当時、茅葺屋根に金属屋根でカバー工事する事が流行り数多く目に致します。
下地材が野縁材と言う細い木材で茅葺に差して固定しているだけですので、古くなっていると簡単に壊れてしまいます。
※現在では生産終了になっている事と修理がとても難しい屋根建材
現在は無いのですが、当時お部屋の中に囲炉裏があったそうで、小屋裏の中の構造を見てみると煤だらけになっていました。
元々、大きな木材などをふんだんに使用しているのですが、煙でいぶされる事により害虫や害獣などの影響が少なく、木材の劣化も少なくなり長い耐候年数が保たれるようになっています。古き良き時代の木材がそのまま残っており、ワクワクいたしました❕
現代、住宅(モダン住宅)の様に密閉率が高く鋼板ばかり使っている住宅ですと100年住宅とは程遠いいでしょう⁉
今回の工事では雨漏りの解消が一番の解決策になり、屋根の改造が必要です!
既存の屋根を解体する事から始まります。人力では急勾配の事もありとんでもない人工がかかってしまいます。
今回は解体専用の重機を使用して解体しました‼
当時の建物の梁などは大木などそのまま使用している為、簡単には解体できません。補強金物等が使用されていない事が多いのですが、仕口や小口に当時の大工さんが簡単に外れない様に組んでいるからです。特に継ぎ目に木材のピンでくさびを打っている部分は、古くなると金物とは違い抜けなくなっている為、とうてい手作業では解体が困難になってしまいます。
大きな桁梁までようやく解体できました‼
構造体をなるべく傷つけない様に解体する事には難問な事もありましたが、ようやく無事解体工事は終了いたしました。
屋根の大改造が始まります‼
屋根は今回改造を致しますので、勾配や形も変わり基本葺き替え工事となります。
桁が元々曲がり梁を使用している事から、平らにするには桁の上に新規のけたを廻さないといけませんが、なんせレベルが出ていないので難しい工事です。
大きな梁などは現在の電動工具でも歯が立たない為、チェンソーでカットしました、古く乾燥して木目が締まっている為、中々カットできません。
日本の伝統的な建築様式では、「母屋組み」は、主屋の骨組みや基本的な構造を指すことがあります!
伝統的な日本の建物では、柱や梁、桁などが特有の方法で組まれ、これが母屋組みと呼ばれます。
屋根の最も高い部材である棟木(むなぎ)と屋根の一番下に位置する軒桁(のきげた)の間に平行に配置された水平部材のことを指します。
小屋梁(こやばり)の上に、一般的に900mm間隔で小屋束(こやづか)を立てた上に母屋を配置します。
母屋組みは現在の寸法に合わせる為、既存の梁とは異なってしまいますので寸法が合わない為、工夫が必要になります。
野地板の張り合わせ‼
「野地板」とは、屋根材の下地材のことです。 垂木の上に野地板を貼り「野地板には、9mmから12mmの厚さの構造用合板を用いる」防水紙や化粧屋根材を固定するために平らに貼り付けます。
軒先には化粧垂木にする為に、バラ板を貼り下地にしております。
ご存知ですか屋根は瓦と防水紙のみで雨漏りを防いでおります‼
防水紙貼り‼
屋根防水紙は、雨や雪などの水分が建物の屋根に浸透するのを防ぐ役割があります。これにより、建物内部への水漏れを防ぎ、屋内の構造や内部の材料を保護します。
名前の通り防水をする為のシートとなります。タッカーと言う大きなホチキスで固定します
基本屋根は一次防水として瓦などの1次防水と防水紙による2次防水のみで構成されています。防水は最後の砦ですが、瓦などに比べると対応年数が少なく、隠ぺいされて見えない部分にはなり、瓦などを剥がしてみると切れている事が多く見受けられますので、時期が来たら張替えなどの工事を検討しましょう。
屋根化粧材工事
屋根はディーズルーフィングのエコグラーニーでを採用いたしました。軽量で暴風にも強いため地震や台風などの自然災害に強いといった特徴があります。
さらに、基材であるジンカリウム鋼板には防火の役目もある骨材を付着させている為、火災時・色あせに強く、30年の保証がついているため、屋根材にかかるメンテナンスコストを削減できるほか多くのメリットを持ち合わせています。
弊社のおすすめ商品でもあります。
高耐候年数金属系屋根ディーズルーフィングのエコグラーニは16,500円/㎡で取り付けられます。
棟根板金の設置工事
棟板金は屋根葺き替え工事の最終工事となります自然災害時屋根の一部が破損しているというと第一に想像する建材が棟板金になります。少々年数が経過した屋根の棟板金下地に木材の貫下地が採用していたからです。
高耐候年数の屋根建材が多くなる中、棟下地は木材が使用されていました。木材なので劣化が早く過酷な立地条件下に設置されている為、自然災害時に被害が多く出ます。
貫下地(木材)は板金の内側に設置されている為、劣化状況を確認しづらく、屋根の頂上(凹凸部分)に設置されている為、確認する事が困難な建材です。
現在私達、街の屋根やさんでは、樹脂製貫下地(タフモック)と言う簡単にお伝えすれば、プラスチックの建材を採用しており、そう簡単に腐らない建材を取り付けておりますので、自然災害時に強い屋根が出来上がります。
棟板金交換6,600円/mにて交換工事樹脂製木材は1,650円/mで交換工事
屋根改造葺き替え工事終了
どうでしょうか屋根の形は大きく変わりモダンな屋根に仕上がり高耐候屋根に生まれ変わりました。
建物自体がとても歴史がある建物ですが、金属系屋根ですがマットな仕上がりでよく馴染んでおります。工事期間は約2カ月間程かかり困難な部分もありましたが無事竣工が出来ました。
茅葺屋根は最近では少なくなってきていますが、現在では手に入らない貴重な木材などがふんだんに使用していますので、簡単に取壊すには勿体ない建物です。
どのリフォームが最適?屋根リフォームの種類【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。