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堺市北区の雨漏りしている店舗に散水調査|雨水を滞留させていたコーキングを除去・打ち替えで雨漏り解消
堺市北区 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
堺市北区のK様より「所有物件の店舗に雨漏りが起こっている為、点検して欲しい」とご依頼を頂いた事が工事のきっかけになりました。
現地調査に伺うと、室内天井の「ジプトーン」と呼ばれる化粧石膏ボードの貼り合わせ部分を中心に雨染みがありました。
ジプトーンをめくると天井裏には小動物の糞と思われる黒い点状の物が点在していました。
以前イタチが入り込み駆除を行ったそうですが、建物のどこかに隙間があり、まだそこから侵入しているのかもしれません。
屋根に上がって点検を行ったところ、折板(せっぱん)屋根には全ての隙間に数種類のコーキングが重ね塗りされている状態でした。以前のイタチ駆除の際に雨漏り対策として行ったものです。
K様からは「雨漏りの箇所を特定して欲しい」とご依頼を受け、散水調査のご提案をしました。
後日散水調査を行ったところ、重ね塗りされているコーキングが雨水の出口を塞ぎ、雨水が屋根内部に滞留している事が雨漏りの原因と判明しました。
劣化していたコーキングは打ち替え、雨漏りの原因となっていたコーキングは除去しました。
雨水が適切に排水される様になり、雨漏りが解消されました。
K様にはご希望に沿った工事を行なってもらえて良かったと、とても喜んで頂けました。
丁寧な施工を行った事で、別の所有店舗の点検のご依頼も頂きました!
当店では住宅だけでなく、店舗や事務所、工場などの工事も承っております♪
▶メールにてお問い合わせ(24時間受付中)
基本情報
- 施工費用:【散水調査・応急処置】35,000円
【コーキング打ち替え】56,000円
雨漏り箇所を確認すると「ジプトーン」と呼ばれる化粧石膏ボードの貼り合わせ部分を中心に雨染みがありました。
ジプトーンをめくった裏に、小動物の糞と思われる黒い点状の物がありました。
以前建物内部にイタチが入り込み、駆除対策とジプトーンの補強を行ったそうですが、糞があるという事はまだイタチがいるのかもしれません。
イタチなどの小動物は小さな隙間があれば侵入できてしまいます。
その頃から雨漏り被害があったとの事なので、その隙間から雨漏りしている可能性もあります。
▶天井裏から物音?天井に住み着く害獣による住まいへの被害と対策
こちらの建物の屋根はトタン製の折板屋根(せっぱんやね)です。錆びが発生していました。
折板屋根は波型にする事で、水はけが良い仕組みになっています。しかし、コーキングで塞がれた事によって常に雨水が溜まり、徐々に塗装が劣化し錆が発生したと考えられます。
金属製屋根は錆びが大敵なので、錆びさせないためには塗装メンテナンスがとても大切です。
▶折板屋根の改修方法、塗装・屋根カバー・葺き替えを徹底比較
イタチの駆除を行った際、屋根の隙間を塞ぐために3種類程のコーキング剤を重ね塗りしていました。ほんの小さな隙間も逃さないように、あらゆる隙間が塞がれています。
コーキングは経年によって劣化しており、めくれや切れている箇所がありました。
そこから雨水が入り込んでしまう状態でした。
コーキングで出口が塞がれた事によって雨水の逃げ道がなくなり、屋根に滞留した事が雨漏りの原因になったと見られます。
隙間があると「ここから雨水が入り込んでしまうのでは?塞がないと!」と思いがちですが、こちらは雨水を排水するために必要な隙間です。隙間をなくしてしまうと逆に雨漏りを誘発する事になってしまいます!
▶屋根工事、外壁塗装、リフォームの現場で見た間違いだらけの施工例
外壁には藻が発生していました。
モルタル壁など外壁面に凹凸やザラつきがあると水や汚れが溜まるため、藻・苔・カビが繁殖しやすくなります。苔・藻・カビが発生しているという事は、そこに水分が含まれているという事です。
水分がある状態は外壁を劣化させていく事になるため、放置せずメンテナンスが必要です。
▶屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ
現地調査が完了してお客様に現状をご説明すると「今雨漏りしている場所を特定したい」とのご希望がありました。散水調査を行う事をご提案して、調査の依頼を頂きました。
散水調査とはホースやバケツ等を用いて実際に雨が降っている状況を再現し、雨水の侵入口を見つけて雨漏りの原因を特定する調査です。水をかけ続けても、時間を置いて漏れてくるケースもあるため『雨漏り原因の仮説→散水の実行→検証』と根気強くひとつひとつ丁寧に作業を行う必要があります。
▶確実な漏水箇所の特定のための散水検査
折板屋根の上から散水すると、数分程経過して屋根裏からポタポタと水が落ちて来ました。
この辺りから雨水が侵入し、雨漏りしている事は間違いなさそうです。
どこから雨水が侵入しているのか探るために、少しずつ場所を変えて散水します。
エプロン面戸(めんど)の下側部分だけに散水してみました。
雨漏りは起こらなかったため、雨水の侵入口は別の箇所だと思われます。
上側から水をかけると雨漏りしたため、恐らく上側のコーキングが剥がれたり切れている箇所から雨水が入り込んでいる様です。出口が塞がれている事によって内部に滞留して、室内へ溢れているのではないかと想定されます。
この下部は雨水の逃げ道になるため、コーキングを打ってはいけない箇所でした。
雨水の出口を作るために何重にも重ね塗りされているコーキングの下側部分をカッターで剝がしてみます。
すると、コーキングを除去してできた隙間から水が流れ出してきました。
内部に滞留していた雨水が排出された様です。
雨漏りの起こりやすい窓枠、外壁材の境目部分と順に散水しました。
水をかけ続けましたがこの部分からは水が廻って来ず、雨漏りは起こりませんでした。
雨漏りが起こっているのは屋根部分のみと特定されました。
散水調査によって雨漏りの原因が特定され、2種類の工事のご提案をしました。
①笠木・水切り板金の新規取り付け
②コーキング打ち替え
笠木・水切り板金の新規取り付けの場合は屋外照明の脱着工事等が必要になるため、コーキング打ち替えよりも大掛かりになってしまいます。
そのため今回はコーキングの打ち替えで対応して欲しいとのお客様のご希望に合わせ、工事を行なう事になりました。
まず、何重にも重なっている既存のコーキングを剝がしていきます。
カッターで切れ込みを入れ、テープを剝がす様に引っ張って剝がします。
残っている部分をカッターの背側を使って完全に削り落とします。
劣化したコーキングが残っていると、新しいコーキングを断裂させる原因となってしまうため、綺麗に落とします。
板金の隙間部分もドライバーを使って残す事なく丁寧に取り除き、劣化したコーキングを全て綺麗に除去しました!削りカスや埃なども丁寧に掃除します。
これで屋根内部に入った水が流れていく様になりました。
コーキングガンを使用して、シリコンコーキングを打っていきます。屋根の板金同士の隙間を埋め、しっかりと接合させます。屋根のボルトにも打ち、雨水が侵入しない様にカバーします。
雨水の排水を妨げていたエプロン面戸の下側部分にはコーキングを打たずに隙間を開けたままにしておきます。
屋根の端から端まで作業を行ってコーキングの打ち替えは完了です。
▶屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法
雨漏りしていた箇所のエプロン面戸に、念のために排水用の予備の穴を開けておきました。
今後もし大雨が降る等で排水が追い付かなくなっても、この穴からも排水されるため内部に雨水が溜まる事はなく、雨漏りの心配はありません。
堺市北区の雨漏りしている所有物件の散水調査・コーキング打ち替え工事が完了しました。
お客様のご希望に沿った工事を行ない、とてもご満足頂けました。
屋根に隙間があるとそこから雨が入り込んでいるのでは?塞いだら雨漏りはしないはず!と思いがちですが、屋根には雨水を排水するために必要な隙間があります。
そこを塞いでしまうと、逆に雨漏りを引き起こしてしまう事になりかねません。
また、コーキングの耐用年数は環境にもよりますが5~10年となっています。
今回の建物の様に紫外線が当たりやすい屋根の場合、劣化が早まりやすいです。
コーキングは補修時期を逃してしまうお客様が多く見受けられるため、5年が経過した頃に点検を行う事をおすすめします!
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