松本市で行った屋根工事をご紹介します。

以前雨どい工事を行ったお家で、その際2階大屋根のセメント瓦の屋根の劣化をご指摘しました。今回の工事はその2年後だったのですが、2年間で劣化はさらに進んでいて、セメントのかけらのようなものが庭先に落ちていて、屋根材ではないかとお問い合わせいただきました。

幸い雨漏りはなかったようですが、もう少し放置していたら雨漏りまで進んでいたかもしれません。今回は劣化したセメント瓦を撤去して軽量のガルバリウム鋼板の屋根に吹き替える工事を行いました。その工事の様子と費用の概算をご紹介します。

街の屋根やさん松本諏訪平店では有資格の経験豊富なスタッフが屋根の点検、調査を行い、適切なアドバイスをさせていただきます。お問い合わせは下の画像をクリック！フォームからメールでお気軽にどうぞ。

工事の様子です。

まずは重いセメント瓦を撤去していきます。機械を使う作業ではないので手作業で1枚1枚はがしていきます。セメント瓦1枚の重さは約3㎏、1㎡あたり16枚を使います。今回の屋根は63㎡だったので瓦は1008枚、1008枚×3㎏で3000㎏強（3t）の瓦が乗っていたことになります。

瓦を撤去すると屋根材の下地の野地板（のじいた）が出てきます。以前は野地板は文字通り板を使っていました。木材なので腐食や木が瘦せて隙間ができています。瓦やその下の防水シート（ルーフィング）が雨を止めることができなければ野地板の隙間から雨漏りする可能性がありました。

今の屋根は新築でもリフォームでも野地板は910㎜×1820㎜厚さ12㎜の構造用合板を使用します。

ジョイント部分が少なく済むので木が痩せても隙間ができにくいこと、そもそも12㎜の厚さがあるので痩せることがほとんどないことなどのメリットがあります。

この構造用合板を必要に応じて加工しながら隙間なく張っていきます。

次にルーフィング（防水シート）を敷設します。ルーフィングは屋根材の下葺き材と言われ、屋根材の下に雨が入ってもルーフィングがしっかりしていれば雨漏りすることはありません。

弊社は標準でチャンピオンルーフィングを使用します。チャンピオンルーフィングは軟質弾性プラスチックルーフィングといって、弾性があるプラスチックシートを紙で挟んだ構造になっていて、手で破こうとしても破けません。プラスチックなので劣化することもなく、長期間室内を雨から守ってくれます。

ガルバリウム鋼板製の屋根材をかぶせます。

使用した屋根材はニクスPROのGMルーフ、塗膜15年保証の屋根材です。この屋根材の1㎡当たりの重量は5㎏、63㎡の屋根なので屋根材は315㎏の計算になります。これに野地板などの副資材を足しても700㎏ほどなので、今までのセメント瓦の4分の1以下の重量になります。

築年数が経っている建物なので建物にかかる負担重量が軽くなり、建物にとってもいいことだと思います。

今回の工事の概算費用は上記になります。

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