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仙台市泉区│塩ビコーティングの剥がれや雨漏りでお困りの屋根を調査
更新日:2023年11月24日
仙台市泉区のお客様より葺き替えと雨漏り修理のご相談があり、屋根の調査にお伺いしました。
こちらのお宅は築36年のセキスイハイム アバンテの建物で、「プレーゲル」というセキスイハイム独自の屋根材を使用しています。
数年前に屋根の塗装工事を行ったばかりですが、屋根材の劣化が酷く、化粧スレートへの葺き替えを検討している、とのお話です。
アバンテ「プレーゲル」とはセキスイハイムが独自に開発した屋根材で、亜鉛メッキ鋼板に塩化ビニルを接着してコーティングした屋根材です。塩化ビニルは錆びないので、紫外線や雨風から鋼板を守る役割を担っています。
ただ、経年劣化で塩化ビニルが剥がれてしまうと、鋼板が直接雨風にさらされ錆びが発生してしまいます。また、その対策として通常の塗装をすると、塗料に反応して塩化ビニルの可塑剤が溶け出してしまい、逆に塩化ビニルの劣化を早めてしまう原因になります。
そこで、プレーゲル屋根材が劣化した場合の対策としては、葺き替え工事または特殊な塗装工事が有効となります。
早速、屋根に上って調査を始めます。
こちらの画像は2階の屋根の様子ですが、切妻屋根の北面と南面では、明らかに南面の屋根材の劣化が激しいようです。
こちらは北側の屋根です。屋根材はきれいなままです。
南側の屋根です。プレーゲル表面の塩化ビニルが著しく剥がれています。紫外線も影響して、塩化ビニルと鋼板の接着が弱くなったようです。
塩ビコーティングが剥がれた箇所を触ると、ベタベタしています。
塗装工事の際の
塗料で塩化ビニルが溶けてしまったようです。
塩ビコーティングが剥がれ、下の
亜鉛メッキ鋼板が剥き出しになってしまっています。
塩ビコーティングが剥がれて剥き出しになった鋼板は、雨風に直接さらされてしまったため
錆が発生しています。
玄関屋根と2階の外壁の取り合い部分です。
こちらの屋根も塩ビコーティングの剥離が激しいですが、雨漏りが発生しているのは壁際なので原因は別のところにあります。
この壁際からの雨漏りに悩まされ、何度もコーキング補修をしてもらっているそうですが、雨漏りがなかなかおさまらずに今回当店へご相談、という運びになりました。
剥がしてみないと確実には分かりませんが、恐らく捨て谷板金が未施工であろうと予想しています。
プレーゲル屋根材の塩化ビニルの剥離を放っておくと、亜鉛メッキ鋼板が錆びるばかりでなく、いずれ穴が開いてしまい雨漏りにつながりますので早めの対策が必要です。
対策としては葺き替えと塗装が考えられますが、塗装ですと特殊な処理が必要になり、費用も高額になります。それなら、と奥様からの強いご要望でKMEW ROOGA鉄平(左写真)での葺き替えのご提案をさせていただくこととなりました。
合わせて、雨漏りの酷い玄関上の壁際には、既存プレーゲル屋根材を解体した後で、捨て谷板金を施工するご提案もさせていただきます。
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