大阪市鶴見区 葺き直し工事で土葺き屋根を半面のみリフォーム
大阪市鶴見区 屋根葺き直し
【工事のきっかけ】
「地震後に瓦屋根の一部が大きくズレてしまった。雨漏りや瓦の落下に発展しないか不安…。」
大阪市鶴見区にお住まいの方から上記のようなご相談をいただき屋根調査に伺いました！
屋根を調査したところ、昔ながらの土葺き屋根のため、下地材の劣化により瓦が大きく歪んでいます。
現状から、「軽い屋根材への葺き替え工事」と合わせて「葺き直し工事(桟葺き)」をご提案いたしました。
「地震保険で出る費用のみで改修させたい」というご要望もあり、今回は屋根半面のみの葺き直し工事を施工させていただくこととなります！
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ビフォーアフター
施工前
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施工後
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基本情報
- 施工内容：屋根葺き直し
- 施工期間：3日
- 築年数：築30年
- 施工費用：100万円(税込)
- 使用材料：なんばん 防災棟
- 保証年数：なし
まずはズレている瓦を一旦めくり撤去します。これらの瓦は屋根下地を整えた後に再利用しますよ！
これが「葺き直し」です。
瓦をめくると中から大量の土が出てきます。これらは「葺き土(ふきど)」と呼ばれる下地材です！
本来、葺き土は粘着質なのですが、経年劣化によりサラサラの砂状に変化してしまっています。。これが「瓦のズレ」の原因ですね。
葺き土で施工された屋根を「土葺き(つちぶき)屋根」といいますが、土葺きの屋根は葺き土の粘着力のみで施工されています。
そのため、築年数の経過した土葺き屋根は地震や台風による被害を受けるリスクが高いのです。
撤去した屋根半面の瓦は大切に保管していおきますよ！
瓦の耐用年数は約50年からそれ以上ともいわれ、屋根材の中でもっとも高寿命なのですね。
粘着力が低下し砂状になった葺き土では、いくら上から新しい瓦を設置したとしてもしっかり固定できません。
そのため、これまでの葺き土は袋に詰めて撤去します。
土葺き屋根は屋根に大量の葺き土と瓦が乗っているため、他の屋根に比べて非常に重いのが特徴です。
昔は「重い屋根が安定する」ということで土葺きの瓦屋根が多かったのですね。
しかし、屋根が重いとどうしても地震時の揺れが大きくなります。そのため、現在では新築で土葺き屋根が採用されることはほぼ無くなりました。
「屋根リフォームを考えているけど、工事中のご近所とのトラブルが心配…」
屋根リフォームを検討中の方の中のは上記のようなご不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか？
街の屋根やさん大阪吹田店では、施工前にご近所様へのご挨拶をお客様に代わって心を込めてさせていただきます(^^)/
インターホンでご挨拶後、屋根工事の告知とともに粗品をポストにお入れしております！
また、施工中もご近隣への配慮を徹底し、施工後はお客様邸だけでなくその周囲も心を込めてきちんと清掃させていただきます。
重い瓦と大量の葺き土がなくなると、屋根の土台となる下地が露出しました！
長年、重い屋根が乗っていた下地はたわみ・傷みが生じています。まずは、下地を丁寧にメンテナンスしますよ！
まずは屋根に残っている粉塵を丁寧に取り除きます。
その後、雨水浸入を防ぐための「防水シート」を敷き込み、瓦を固定するための「桟木(さんぎ)」を固定します。
今回の葺き直し工事では、以前のような葺き土は使いません。桟木を屋根下地に固定し、その桟木に瓦を直接釘で固定します。
これにより、瓦一枚一枚を釘で直接固定できるので、強風に強い屋根に仕上げることができるのですね(^^)
下地が完成したら、いよいよ保管しておいた瓦の再登場です！
再利用可能な瓦はそのまま使い、傷みの激しい瓦は新しい瓦に交換して葺き直していきますよ(^^)/
瓦はどれも同じ形状に見えますが、実は、設置する箇所によって微妙に形が違います。
それぞれの持ち場に配置し、瓦を葺き直しましょう！
瓦を桟木に引っ掛け、釘で一枚一枚確実に固定します。これが「引っ掛け桟葺き工法」です！
土葺き工法の屋根に比べ、一枚一枚を確実に屋根に固定することができるため、高い耐風性を確保できます。
また、大量の葺き土は使用しないため、屋根の軽量化が可能になります。屋根が軽くなることで建物の耐震性を確保できるのですね(^^)
使用できる瓦は再利用し、継続仕様が難しい瓦は部分的に新しい瓦に交換し、屋根の葺き直し工事が完了いたしました！
なんといっても屋根の土台は屋根材の下に隠れている下地です！
屋根葺き直し工事は、屋根の土台となる下地をしっかりとメンテナンスすることができるため、これまでの瓦を再利用しつつ、強い屋根を取り戻すことができるのですね(^^)
お次は、屋根の頂上である「棟(むね)」の施工に入りますよ！
これまでの棟は、「葺き土⇒熨斗瓦(のしがわら)三段⇒冠瓦⇒銅線でくくる」で仕上げた棟瓦でした。
しかし、これでは葺き土の劣化とともに、瓦のズレが生じて「瓦が崩れる」というトラブルが起こりえます。
そこで今回、「強力棟工法」という方法で棟を造りかえますよ！
強力棟工法を採用することで、強風の被害を受けやすい棟を防災仕様に仕上げることができます！
繰り返しになりますが、今回は葺き土を使いません！上写真は棟の隙間の様子ですが、真ん中に銀色の金具があるのが分かりますか？
これは「強力棟金具」です。屋根下地に直接ビスで固定しています。この金具で「屋根」と「棟」をほぼ一体化させるのです！
また、棟に隣接する瓦を加工し、できるだけ棟の隙間を狭めていきます。このひと手間が、棟からの雨水浸入リスクを減らしてくれるのですね。
強力棟金具には棟の芯材となる垂木(たるき)をビス固定します。
丁寧に納められた棟にしっかりとビスで固定された棟下地です！
このようにして、ひとつひとつの部材を確実にビスで固定することで、強風に負けない強い棟に仕上げていきます！
棟の両サイドには「なんばん漆喰」を施工します！
なんばん漆喰は、通常の漆喰に防水材・油脂・シリコンなどを混ぜ込んだ下地材で、現代の瓦修理では欠かすことのできない素材です。
高い粘着力はもちろん、素材自体が水分を弾くため雨水にも非常に強いのが特徴です！
なんばんを積んだ棟の上から、仕上げの丸瓦を設置していきます！
なんばんに瓦を押し当てるようにして設置します。
これだけでもなんばんの強い粘着力で瓦は固定されますが、さらに固定力を高めるため真上から瓦をビス打ちします！
瓦の真上からゴムパッキン付きステンレスビスを打ち込みました！
以前とは比べ物にならないくらい耐風性が向上しています。もちろん、防水性・耐久性にもすぐれる丈夫な棟に仕上がっています！
このように、部分的な屋根リフォームであっても屋根の強度を高めることができるのですね。気になる方はお気軽にご相談くださいね！
屋根半面を、「葺き直し」と「強力棟工法」でリフォーム完了です！
見た目は以前とほとんど変わりませんが、工事前よりも台風や地震に強い丈夫な屋根に仕上がっていますよ(^^)
近畿地方には今でもたくさんの土葺き屋根が残っています。
ご自宅の瓦屋根が土葺きで、リフォームしたいけれどどうすべきか迷っている…という方も、一度、私たちにご相談くださいね。
お客様のライフプランに寄り添ったご提案ができるよう努めさせていただきます！！
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葺き直し工事で特に多いのが、「費用を抑えて部分的に屋根を復旧させたい」というご要望です。
「土葺き屋根を今度どうすべきか悩んでいる」「瓦の一部がずれているが放置したまま」「次の台風に耐えられるか分からない」
大阪市鶴見区でこのようなお悩みやご不安をお持ちなら、ぜひ、わたしたちの無料屋根調査をご利用ください(^^)
現状をしっかりと把握した上で、お客様のご要望に沿った最適な解決策を一緒に考えていきます！
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