天井の板から雨漏りのシミが・・

天井の状況です。黒いシミが浮きでてるのがお分かりになるでしょうか？！この状況だと１日、２日でシミが出てきたものではなく屋根からつたった雨の雫がたれて月日をえて天井のベニヤも剥がれてきているものと考えられます。

軒先の下側にヒビが入り雨漏り

一番の原因は瓦屋根！

室内の雨漏り状況を確認したあと、近くに天井裏に入れる※点検口がたまたまあったので、天井裏を確認出来ました！
瓦屋根を支える垂木に雨の雫が流れ落ちた跡が見つかりました。多くは水が流れた後は黒カビなどが発生して黒く変色しています。この状況を放置しておくと大変な事になってしまいます。垂木はくさり腐食していきます瓦屋根を支える垂木ですから、いづれ瓦は歪んだり沈んだりして雨漏りが酷くなり補修するにも大変な作業になり時間とお金がかかってしまいます。

※ みなさんのお宅も必ず何処かに屋根裏に入れる点検口があります。多くは押入れ等の(ちょっと隠れた場所)天井の板を押して見て下さい、板が浮き、またはスライドする形になっていてそこから天井裏に入れるようになっています。

屋根瓦はなぜ割れるのか？

こちらの写真の赤丸部分は、瓦の表面が剥離しているのが分かります。この現象のことを業界用語で、
【瓦の凍て割れ】(いてわれ)と言います。

凍て割れ(いてわれ)とは？
築６０年にもなる瓦屋根の経年劣化により瓦の材料である土の内部に水分を含みやすくなります。その結果、冬の気温があまりにも低下すると瓦に含まれた微量の水分が凍結・溶けるを繰り返し、水分の体積が膨張して瓦の表面が割れてしまいます。こちらのお宅の状況からするとこの凍て割れが原因で瓦がパックリと割れてしまったと推測されます。他の原因としては、台風や強風によって隣のお家の瓦や凍て割れの破片などが、飛んできたりして割れる落下物による原因も考えられます。

瓦屋根の大棟瓦(鬼瓦の先端)がずれ落ちていました

瓦屋根の最上部大棟の冠瓦がズレて今にも鬼瓦が落ちそうな状況でした。強風や台風がきたら地面に落下するかもしれません！
このような状況は、冠瓦の中に見えます茶色い土(葺き土)が雨で流れ出し雨漏りも更に促進させます。ですから早急な処置が必要不可欠になってくるのです。

どうやって直すの？価格は？

『先代がお建てになった大切なお家を守っていきたい』とのお言葉でしたので、雨漏りの早急な処置を提案させてもらいました。
雨漏りは一日でも早く補修するこが大事になってくるため、今現在劣化している凍て割れによる瓦の交換と、屋根のトップの大棟・冠瓦の補修をすることで、しばらくは雨漏りは改善できます。
本来なら瓦屋根の全面葺き替えを行い、安心して住んで頂きたい所ですが、予算と時間がかかってしまうため致し方ないところです。
今回のような瓦の凍て割れの症状は街の屋根やさん四日市店でも施工事例がありますので、ご紹介します。
こちらをクリック　👇　👇