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宮崎市芳士にてコロニアルの部分葺き直し
更新日:2022年4月23日
宮崎市芳士にてコロニアルの部分葺き戻しを行った様子をご紹介いたします。部分葺き直しは一部の屋根材を剥がして下地を新しく補修し、剥がした屋根材をもう一度葺き直す工事です。原因箇所が明らかな場合、部分的な雨漏りを最小限のコストで止める事が出来ます。部分のみになるのでその他の場所から雨漏りが発生するリスクは変わらないという点は注意しなければなりません。
今回部分葺き戻しを行ったのは屋根壁の塗装を行っていた現場でコロニアルの割れがあると連絡を受けたので、当初は割れたスレート一枚の差替えで伺いました。差替えは特殊な道具を使って一枚だけを引き抜き、新しいスレートを差し込む補修です。しかし、実際に現場で差替えを行っていると問題が発生したため部分葺き直しに変更せざるを得なくなりました。
問題とはコロニアルに下葺き材のルーフィングシートが熱や材質の関係でべっとりと溶けてくっ付いていた事です。この状態のコロニアルは引き抜く事が非常に困難で、無理に力を入れるとルーフィングを破いてしまったり写真のように上のスレートを割ってしまいますし、中途半端な部分だけ割れて中に切れ端が残ってしまいます。写真では一枚丸々抜けているように見えますが実際は見えない部分が中に残っています。このような問題がある為、一番安全で確実な葺き直しでの補修に変更せざるを得ないのです。
コロニアルの部分葺き直しは途中の半端な部分からでも可能ですが今回の場合は一番上の棟から順序通りに剥がしていく必要があります。まずは棟板金をはずしてそこからコロニアルを目標のポイントまで最低限で剥がしていきます。
コロニアルを剥がす際にくっついた下葺きのルーフィングシートを切り剥がしたり破れてしまっているので新しく張り替えます。ルーフィングシートが傷んだままだと上のスレートをどんなに綺麗に葺いても雨漏りのリスクは格段に上がります。
割れたスレートを新しくし、また葺き直していきます。コロニアルの葺き直しは釘を一度抜いてまた同じ個所に釘留めするため固定が緩まる恐れがありますのでコーキング材などを点留めしてあげるとしっかり固定されます。全体にコーキングしてしまうと雨漏りに繋がる為あくまでも点留めです。
最後に棟板金を取り付けたら完了です。今回は塗装の現場なので不足分で色違いのスレートを使用してますが上から塗り直します。
本来なら差替えで済む補修も状況が悪いとここまでしなければいけなくなります。しかし、それはあくまでも雨風から大事なお家を守る為に必要な手間なのです。
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