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大東市のセメント瓦屋根から雨漏り!原因は下葺の劣化でした。
更新日:2022年6月10日
大東市のお客様より、雨漏りがするので見て欲しいとのご依頼を頂き、屋根点検に伺いました。
屋根にはモニエル瓦というセメントの瓦が葺かれており、その瓦に割れやズレなどは見られませんし、形状も完全な切妻屋根で、雨漏りを起こしやすい形状の屋根でないので、何が原因かは目視だけでは確認が取れませんでした。
では、雨漏りの原因は何なんでしょうか?
モニエル瓦センチュリオンという波形状のセメント瓦が葺かれております。外資系の日本法人の瓦メーカーので、世界で一番使用されているセメント瓦で、世界23か国で生産がされておりました。日本にも、姫路と栃木に工場があったのですが、残念ながら2010年に日本法人は解散して、日本では生産されなくなりました。
今から、12年前に生産されなくなりましたので、補修用の在庫などもほとんど無くなっており、何か問題があるとほとんどの場合、葺替工事になってしまう、残念な瓦なのです。
当社もこの瓦の代理店をしておりましたので、まだ在庫を少し持ってますが、年々減っているのが実情です。
この瓦は、プレス成型ですので、製品に歪みや曲がりなどがほとんどなく、比較的に雨漏りがしにくい瓦なんですが、写真のケラバ部分は、屋根の寸法から行う瓦の割り付けなどの不備で雨仕舞が悪くなりやすい所なんですが、この屋根に関しては、問題はなさそうです。
あと考えられるのは、棟瓦の部分ですが、面戸瓦も入っており、雨仕舞的にも悪くないし、
瓦割れも、ズレもみられないので、棟瓦部分からに雨水の侵入とは考えにくいですね。
さすがに表面の塗膜は完全に褪せてしまってますので、セメント地そのものの色になっておりますが、セメント瓦は表表面の塗膜などで防水している訳ではなく、セメント瓦の基材で防水をするので、色が褪せても問題ありませんが、雨水の流れが悪くなりますので、表面に苔やカビなどが附着しやすくなります。
反対側の棟部分も問題ありません。
目視的にはモニエル瓦には問題ありません。しかし、雨水は瓦の重なり目などからも侵入していきます。
特に風の強い時の雨などの場合は、瓦の重なり目から、雨水が遡りして、瓦を乗り越えて、野地面に雨が侵入する場合があるのです。その辺りも確認してみましょう。
モニエル瓦の平部の桟瓦を外してみましょう。雨漏りを起こしている箇所の上あたりです。
瓦を外して、原因が分かりました。
茶色く見えてるのは、野地合板です。
普通、瓦の下にはルーフィングなどの下葺材(防水材)
があるのですが、
野地合板が見えてしまっています。
これは、下葺材にビニール系の下葺材を使用したため、熱で縮んでしまったため、合板が見えてしまっているのです。
ビニール系の下葺材は当時ポピュラーで、大手メーカーなどからも販売されておりよく使われたのですが、
基本は、和型瓦の瓦の下に土を置いて葺く、「土葺」の時に使用されていた下葺材なのです。
土が上に乗るので、熱が伝わりにくく縮むことがないためです。
しかし、モニエル瓦のような桟木に引っかけて葺く瓦では、このように縮んでしまうので、
アスファルト系の下葺材が使用されるのが基本でした。
この屋根を葺かれた業者は、下葺材まで意識が無かったのでしょうね。
雨漏りの原因は、瓦の重なり目などから入った雨水が、下葺材などで軒先まで逃がされず、ビニール系の下葺材が切れた部分から野地合板に流れ、家の中に雨漏りを起こしていたようです。
こうなると、雨漏りを防ぐには、一旦、瓦をすべて
外して、下葺材を新たに貼り直して、
再度、瓦を戻すという工事になりますが、
すでに廃板になって瓦も手に入りませんので、費用はかかりますが、この先を考えますと
新たな瓦に葺替工事をされる方がいいかと思います。
瓦は新製品などもですのですが、建物のスパンで行くと30年、40年となりますので、
今販売している瓦が、40年後もあるのかと言われれば、売れなければ廃板となる可能性もあるので、
瓦選びはその辺も加味して考えた方がいいと思います。
その辺、日本瓦は昔からずっと形状も変わらず、未だに生産していますので、
重くて、地震で危険だとか、台風で飛びやすいとか言われますが、
キッチリとした工事を行えば、地震にも台風にも耐えますので、日本の文化でもある
日本瓦を手検討されてはいかがでしょうか?
これから梅雨になり、雨漏りなどが増えるシーズンです。
屋根点検は早めにして、安心な家で梅雨を越しませんか?
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