名古屋市南区にて瓦屋根で築40年のお宅で雨漏り調査の依頼がありました
更新日：2022年9月12日
名古屋市南区にお住まいのお客様から「瓦屋根の築40年の家ですが、雨漏りしたので見てほしい」というお問い合わせがありました。
2階の部屋はあまり使っていなかったので、いつから染みが出ていたかは分からないという事でした。
はじめに部屋の染み跡を拝見いたします。
見た感じですと、少し時間が経っているように見えますが、何度か繰り返しているようです。
部屋の位置を確認してから、屋根にのぼって瓦の状況を見ていきます。
屋根の全体を写した写真です。
青緑瓦という青色の瓦で施工されている屋根になります。
年数もそれなりに経っていますので、瓦のズレが出てきていますね。
瓦の重なった部分のラインが蛇行して見えます。
また、棟瓦も少しですが蛇行しているようです。
瓦がずれてしまうと、余計な隙間が出来てしまうので、瓦の中に雨が入ってしまいます。
瓦を詳しく見ていきます。
こちらの瓦は表面に釉薬が塗ってありますので、離れて見ると光って見え綺麗に見えてしまいますが、実際にのぼって間近で見てみると、細かいヒビがたくさん入っています。
表面だけではなく、瓦本体の方にもヒビが入り始めて里打瓦も多くありました。
まだ、完全に割れているわけではありませんが、時間が経つと共にヒビが成長してしまい自然に割れてしまいます。
こういった事は、定期的に屋根にのぼってみないと分からない事ですので、割れた際に気がつかず、雨漏りしてしまう事も良くあります。
雨漏りしていた部屋の上の部分を歩いていると、グッと沈むところがありましたので、瓦をめくって中の様子を確認致します。
施工の時を見たわけではありませんので、確かではありませんが、土の量が少ないような気がします。
雨が入り込んで流れてしまったのか、最初からかは分かりませんが、土がえぐれているところがありました。
杉皮の状態もかなり劣化してしまっていますので、防水紙のような役目は出来ていないと思います。
瓦の全部をめくれるわけではありませんが、年数的にも同じような状態になっている部分が多くあると思います。
下地からの手当が必要ですので、部分的な補修では難しく、全体的なお手入れになってしまいますと報告させて頂きました。
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