岐阜市にて瓦屋根のズレを指摘されたので一度見てほしいとのご依頼をいただきまして調査に行ってまいりました。

　現地に到着してお客様にお話しをお伺いすると、近くで工事をしているのだけどお宅の屋根の棟がずれているから直した方がいいよと言われたとの事でした。

　最近このようなお問い合わせが多くなっておりますので怪しさ半分で屋根に登らせて周りを見渡すと、工事をしているような様子のお宅は全くありませんでした。今回の様に工事してたら見えたとよく聞く話ですが、よっぽど棟が崩れているか飛散していなければ肉眼では確認できません。こういった文言には気を付けましょう。

　実際に棟の確認をしていきますと、やはり棟のズレはございませんでした。しかし銅線が切れてしまっている箇所はちらほらとありましたので将来的にずれが発生する可能性があるという形でした。棟瓦のメンテナンス方法としては漆喰の詰め直しと棟の取り直し工事がございますが、銅線の巻き直しには棟の取り直し工事が必要になってまいります。

　棟のズレに関しては先程申し上げた通り直ぐに問題になるような状態ではありませんでしたが、防水紙はそれなりに劣化しているような状態でした。瓦屋根の場合瓦を剥がして下葺き等の状態も確認することが出来ます。防水紙の寿命は25～30年程度なので、折を見てメンテナンスを行ってあげましょう。

　また、雨樋に関しても若干歪んでしまっておりました。歪み方から見ると、積雪によって歪んでしまったのではないかと思います。雪災も火災保険の適応範囲なのですが、認められる被害は3年以内のものです。

　大きな災害の後は後回しにせずにしっかりと確認を行いメンテナンスを行いましょう。
　
　私たち、街の屋根やさんでは新型コロナウイルス感染防止対策としてマスク着用を徹底しております。何かお困りごとがありましたら安心してご相談ください。